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国際
【緯度経度】ソウル・黒田勝弘 日本への過大評価は歓迎
韓国がまた日本を「軍事大国へ!」などといって大騒ぎしている。韓国メディアにとっては昔から繰り返し言い続けてきた“定番”の反日テーマだが、ただ皮肉にいえば、日本がなかなか期待通り(?)に軍事大国にならないのでじれているようにも見える。
今回は「日韓(軍事)秘密情報保護協定」の締結延期をはさんで、日本で原子力基本法改定や「集団的自衛権」問題が話題になったため、いつになく「日本軍国主義復活!」調で非難が盛り上がっている。
とくに秘密情報保護協定は「日本との初の軍事協定」だったため関心を集めた。軍事交流ではきわめて初歩的な取り決めで日韓ともすでに各国と締結しているが、事前の“雑音”を避けるため交渉は静かに進められてきた。
ところがこれが韓国では“密室決定”“密室外交”などとマスコミや政界から激しく非難されている。慎重さが裏目に出たかたちだ。政府非難は高まる一方で完全に“政争化”してしまった。
相手が日本だから批判、非難は勢いづく。「いまだ過去を反省していない日本と安易に軍事協定を結んでいいのか」というわけだ。当初は「国会や国民に十分な説明がなかった」という手続き論的批判だったが、今や協定そのものへの批判に広がっている。
その結果、「日韓保護条約などなしくずし的に日本の侵略を許し国を奪われた100年前の歴史を思い出す」といった話まで登場し、いつもの「日本警戒論」がしきりに語られている。
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