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社会

明石市職員が中皮腫発症 阪神・淡路でがれき処理 

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 明石市は6日、阪神・淡路大震災直後に市内のがれき処理に携わった環境部の40代男性職員が中皮腫を発症した、と発表した。同市は「因果関係は不明だが、公務でアスベスト(石綿)を吸った可能性がある以上、対応が必要」とし、同じ時期にがれきの収集・処分に関わった職員192人(退職者を含む)を対象に検診を実施する。

 明石市によると、男性職員は震災発生後の約3カ月間、市内で震災がれきの収集やがれきの埋め立て作業に携わった。今年6月に悪性腹膜中皮腫と診断され、現在は自宅療養中という。

 検診の対象は、震災後にがれき収集を担当した環境第2課(現収集事業課)と、がれきを埋め立て処分した大久保清掃工場(現明石クリーンセンター)に1994〜97年度に在職していた職員。現職108人、退職者84人に上る。

 男性職員は公務災害の認定を求めて、地方公務員災害補償基金に申請する方針。明石市職員室は「(発症した職員が)がれき処理以外で石綿を吸引する機会があったかどうかや、震災当時のがれき処理の現場の状況を調査したい」としている。

 同基金兵庫県支部などによると、震災時のがれき処理に従事した県内市町職員が中皮腫や肺がんを発症し、公務災害が認定された事例は現段階ではないという。(森本尚樹)

(2012/07/06 18:58)

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