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社会

「40万人犠牲の可能性」 東海など3連動地震 

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 内閣府の南海トラフ巨大地震対策検討部会でトップを務める関西大の河田恵昭教授は6日、東海・東南海・南海の3連動地震について「真夜中に発生した場合、最悪で犠牲者が40万人に達する可能性がある」との試算を公表した。

 大阪市で開かれた南海トラフに関するセミナーで言及した。3連動地震をめぐっては2003年、国が犠牲者を約2万5千人とする想定を発表しており、河田教授の試算はこれを大きく上回る。

 河田教授は、死者・行方不明者が約1万9千人だった東日本大震災についても「真夜中に起きた場合、住民が自宅にいる割合が3倍に膨らむ。犠牲者は約6万3千人に上った可能性があった」と指摘した。

 3連動地震では「最大震度6弱の地域の人口が、東日本の被災地人口の6倍の4700万人となる」と試算。津波被害の影響の大きい静岡、愛知、高知県を中心に犠牲者が40万人に上る可能性があると述べた。昼間に発生した場合は12万人という。

 河田教授は「行政と市民が力を合わせて減災に努める必要がある」と語った。(木村信行)

(2012/07/06 22:06)

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