稀勢、同世代に負けん！“ロクイチ組”三役に４人…名古屋場所８日初日

朝稽古で隆の山（右）を突き出す稀勢の里

　大相撲名古屋場所は８日、愛知県体育館で初日を迎える。６日は名古屋市内で取組編成会議が行われ、大関・稀勢の里（２６）＝鳴戸＝は初日が新小結・妙義龍（２５）＝境川＝、２日目が幕内・隠岐の海（２６）＝八角＝との対戦が決まった。今場所は妙義龍のほか、両関脇の豪栄道（２６）＝境川＝、栃煌山（２５）＝春日野＝と同学年の三役が計４人。中でも自らが初優勝で、世代の象徴となる。

　稀勢の里の「昭和６１年度生まれ」は幕内で９人、十両を合わせると１３人と、現役関取が各年度生まれで最多。角界では過去に同２８年生まれの元横綱・北の湖、２代目若乃花ら「花のニッパチ組」、同６３年春初土俵の元横綱・貴乃花、３代目若乃花、曙ら「花のロクサン組」などの黄金世代があるが、“ロクイチ組”も一時代を築く可能性を秘める。

　この日の稀勢の里は長久手市内の宿舎で稽古。同年代との対戦を「意識している？　どうかなあ。そんなことはないよ」とプライドをのぞかせたが、格下の同い年に敗れて悔しくないわけがない。体調は「いい。体が言うことを聞いてくれる」と絶好調宣言。三役に同い年４人が位置するのは０５年秋の大関・栃東、千代大海、関脇・若の里、小結・琴光喜（昭和５１年生まれ）以来７年ぶり。夏場所で２差を逆転された悔しさを糧に、悲願の賜杯を奪う。