'12/7/7
がん検診PRにデーモン閣下
広島県のがん検診の啓発を担うメーンキャラクターに6日、小学生時代を広島市で過ごしたミュージシャンのデーモン閣下が就任し、県庁に湯崎英彦知事を訪ねた。「広島県民よ! まだ受けておらぬのか がん検診」。デーモン節のキャッチコピーを繰り返して受診を呼び掛けた。
デーモン閣下は王冠をかぶった独特のいでたちで県庁に登場。緊張気味の湯崎知事から「県民を叱咤(しった)激励してほしい」と要請されると、「最大限の力でまい進したい」と力強く応じた。
小学3年から5年まで広島市西区の古田小に通ったという自称悪魔のデーモン閣下は「人間界としての故郷は広島。今回の依頼は非常にうれしく、他県なら引き受けなかったかも」。先月、バンド仲間をがんで亡くしたことも明かし、「まずは検診を」と訴えた。この後、松井一実市長とも面会。受診率向上へ協力を約束した。
県内の五つのがん検診の受診率は2010年、21・9〜33・6%にとどまる。
【写真説明】広島県民にがん検診の受診を呼び掛けるデーモン閣下(右)と湯崎知事