地方緊急対策チーム設置表明 知事、大津市にも参加要請へ2012.7.7 02:33

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緊急対策チーム設置表明 知事、大津市にも参加要請へ

2012.7.7 02:33

 中学2年の男子生徒が飛び降り自殺した問題にからみ、嘉田由紀子知事は6日、県庁で報道陣に対し、「県としても県民の安心を保てるような対応が必要」と述べ、来週中にも県教委や県健康福祉部などによる緊急対策チームを設置する考えを明らかにした。大津市教委にもメンバーとして参加するよう要請するという。男子生徒の自殺について知事は涙ぐむ場面もあり、言葉をつまらせた。

 県民が嘉田知事に手紙やメールで意見を寄せる「知事への手紙」には、男子生徒が自殺の練習をさせられていたとの在校生のアンケート結果が報道されて以降、今月4~6の3日間だけで約100通寄せられた。また、県教委への電話でも、大津市教委への指導を求めるなどの内容が相次いでいるという。

 嘉田知事はチーム設置の理由として「県民に不安が広がっている」と述べ、「チームでは大津市教委との情報共有を強化し、再発防止に努めるほか、今回の問題だけでなく恒久的ないじめ対策を目指したい」と強調した。

 嘉田知事はまた、自身の孫が、男子生徒の自殺した当時の学年と同じ中学2年生であることを明かし、「滋賀を子育てしやすい場所にするためにこれまでがんばってきた。(今回の自殺は)本当にいたましいし、悔しい」と涙ぐみながら話した。

 河原恵・県教育長も6日、「いじめから子供らを守ることが教育委員会や教員にとって何より大切なことだと痛感している。大津市教委には調査をしっかりし、子供や保護者、県民に対して、ていねいに説明するよう求めている」などとするコメントを発表した。

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