滋賀・大津市男子中2生自殺 警察、被害届の受理を3回拒否
滋賀・大津市で、いじめを受けていた中学2年生の男子生徒が飛び降り自殺した問題で、男子生徒の両親が警察から被害届の受理を3回にわたって拒否されていたことがわかった。
この問題は2011年10月、大津市で中学2年生の男子生徒が自宅のマンションから飛び降り自殺したもので、大津市の教育委員会が全校生徒を対象に行ったアンケート調査では、男子生徒が複数の生徒からいじめを受けていたことが明らかになっている。
両親は、男子生徒が自殺したあと、「暴行の事実がある」と警察に対し3回にわたって被害届を提出しようとしたが、大津警察署から受理を拒否されていたことがわかった。
一方、教育委員会のアンケート調査では、「先生も見て見ぬふり」、「先生は一緒になって笑っていた」などと、教師がいじめを放置していたことを示す回答が、少なくとも14人分あったことがわかった。
アンケート調査では、男子生徒が「自殺の練習をさせられていた」という回答があったこともわかっているが、教育委員会は当初、アンケート結果の一部しか公表していなかった。
男子生徒の父親は「事実をはっきりさせて、何が原因だったのか、究明したい」と話している。