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　ロンドン五輪に出場するなでしこジャパンに選出されたＦＷ丸山桂里奈（２９＝大阪高槻）が〝ラッキーガール〟ぶりを発揮した。昨年９月の五輪最終予選（中国）で右膝前十字靱帯損傷、全治半年の診断を受けて五輪出場は厳しいと見られたが、懸命のリハビリで復活して１８人の登録メンバーに滑り込み。「素直にうれしいし、ここからが勝負という気持ちでいっぱい」という丸山の選出の決め手となったのは「勝ち運」だった。

　丸山は昨年のＷ杯準々決勝ドイツ戦での決勝弾で名前を売り、一躍全国区の人気者に。これは佐々木監督にとっても「監督人生の中で一番のゴールかもしれない」という衝撃だった。その後、なでしこジャパンの表彰ラッシュではリハビリ生活の丸山と一緒に活動する機会が増え、その類いまれな「運」を感じた。ある表彰式では佐々木監督が主催者に「丸山は来るのか」と問い合わせたほど。「運も実力のうち」という言葉もあるだけに、指揮官は丸山の持つ独特の存在感にかけたようだ。

　さらに佐々木監督が「オフザピッチのポテンシャルも高い」と笑わせたように、明るい性格からムードメーカーとしての役割にも期待を寄せられている。丸山はホリプロとマネジメント契約していることもあり、五輪では多数の芸能人の支援も期待できる。

　サッカーに限らず五輪の舞台では実力を発揮することが難しく「魔物が潜む」ともいわれる。重圧に打ち勝つためにも“ラッキーガール”の存在は必要不可欠だ。