私立大生仕送り:月9万1300円 11年連続の減少
毎日新聞 2012年04月09日 20時35分(最終更新 04月10日 00時25分)
首都圏の私立大に昨年入学した自宅外通学生への仕送り額は前年から300円少ない月9万1300円で、1986年の調査開始以来最低となったことが、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)のまとめで分かった。11年連続の減少で、ピークだった94年(12万4900円)から3割近く下落した。同教連は「東日本大震災の影響も要因の一つではないか」としている。
昨年5〜7月、早稲田大、明治大、中央大、日本大、東京家政学院大、武蔵野美術大など1都5県(神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木)の18大学・短大の新入生の家庭を対象に、入学時などにかかる費用などについてアンケートを実施。5514件の回答のうち、自宅外通学生(2391人)分をまとめた。
仕送りが減った一方、家賃はほぼ横ばいで、11年は前年から100円減の6万1000円だった。仕送りから家賃を引いた額は3万300円で、2391人のうち半数を超える1223人が奨学金を申請していた。94年の仕送りから家賃を引いた額は6万7700円だった。