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Fate/Avengをそろそろ再開したい。

しかしその前に、セイバーを外道にしてみたい!
そう思って書いたらちょっとあほの子っぽくなった、不思議……
そんな少量文章です。
~あれ?こっちの方が相性良くね?~

衛宮切嗣は困惑の極みに陥っていた。


目的達成のためならば、自身の貫く正義のためならいくらでも冷酷になりる男が、天秤の量り手となれる男が絶句した。



「マスター、私にその機関銃や手榴弾とやらを貸して頂けないだろうか?」


本当にこいつは英霊なのだろうか?




  *  *  


「マスター、そちらからランサーのマスターは確認できますか?」

『ああ、殺るだけなら…しかし狙撃しようにも絶景のポイントをアサシンが押さえている。僕が今動けば奴は真っ先にこっちを狙ってくるだろう。』

「――――――ランサーと撃ち合いながらそちらの近くに、アサシンとランサーのマスターが両方目視できる地点まで移動します。ナビゲーションをしてください。」

『どうする気だ?』

「私が手榴弾をランサーのマスターに向かって投げます。それと同時にアサシンの死角からランサーのマスターへ向けて一斉掃射をお願いします。」

「動揺すればランサーの油断を誘えます。その隙に私はアサシンに攻撃を加えることで他に覗き見ているであろう参加者に最初の脱落者を教えてやります。」

『それだ。セイバー、よく聞け。先日アサシンは遠坂邸に侵入し、アーチャーに返り撃ちになり、アサシンのマスターであった言峰綺礼は父親が監督役を務める教会へ保護を申し出たところだ。更に言うと遠坂と言峰綺礼は1年前まで師弟関係だった。』

「…それはつまり、遠坂と言峰は――――」

『ああ、グルだってことだ。しかも監督役までだ。』

「―――ふ、ならば」

『言峰は今回僕が最も危険視している男だ、早々に脱落させる必要がある。だから、見せつけてやれ。』




  *  *  



「セイバー、それじゃあ手筈通りに行くぞ」

『了解ですマスター。ホテルの倒壊が始まるのと同時に私が聖剣の一撃を1階ロビーで放ちます。』


高さ300メートルからの自由落下を逃れるすべはないと思うが、相手は時計塔の一級講師。

いくら先ほどの戦闘で機関銃の弾丸を3発浴びていようと、万一のことを考えれば、物理衝撃だけでなく神秘による圧倒的な破壊が必要だ。

そこに持ってきたのは『対城宝具』。

要塞と称してもいい奴の工房を破壊するのにはうってつけだ。

セイバーが進んで今回の策に自らの戦力を活用するよう申し出てきたのは、何と言うかだんだんと想定内の筈の予想外だと思うようになってきたな。

しかし、セイバーの宝具は膨大な魔力を消費する。

今回セイバーを投入するのはやり過ぎな位だが……ランサーの宝具は易々とセイバーの鎧を無力化させた……

それに、バーサーカーのフル装甲の甲冑の隙間を通すように刺したあの『必滅の黄薔薇ゲイ・ボウ』

真名がディルムッド・オディナと割れた以上、奴の宝具はセイバー、バーサーカーにとって鬼門に等しい。


状況から察するにバーサーカーと奴は潰し合いになることは今晩の戦闘で難しくなった。

どうしてもバーサーカーは標的をセイバーにしようとして来るのは、令呪の縛りなのかそれとも生前の繋がりか。

そこへランサーが前へ出過ぎると今度はバーサーカーがランサーへの妨害を始める。

慣れ合わず利害の身で動かれれば厄介だったが、どうやらケイネスは自分のプライドを傷つけられたと勘違いしたらしい。

それよりも目に見える脅威と感じたアーチャーや征服王と名乗ったライダー、脱落の虚偽申請をしてかくまわれている言峰綺礼の糾弾等色々な事柄が知れたから、現状を整理するために一旦退いたのは――――やはり最大の要因は自身の負傷具合の確認か。




セイバーのエクスカリバーは戦争期間で後2回が使用限度だろう。

最期は令呪による強制発動より他はない。

今後は更に策を巡らせる必要がありそうだ。


『マスター、その前にこのケーキバイキングとやらを食いつくしてもいいでしょうか?どうせ木っ端みじんにしてしまうなら料金もかかりませんし、少しで自前で魔力を回復できます。』

「…あ、ああ……くれぐれも上層階のランサー達に気配を読まれるなよ。それと、爆破まで後20分だ。」


『大丈夫ですマスター。しかし、舞耶が絶賛していたここのケーキ――――成程、あと数分で別れるのが惜しいくらいの素晴らしい味です。…!そうです、いくつかテイクアウトし、アイリスフィールにも届けましょう。』



「……予定通りやってくれれば問題ない。重ねて言うが―――――」


『はい、痕跡は一切残しません。そしてケーキは必ずや持って帰ります。』



………問題なく終わらせてくるれればいいさ。


―――――ブリテンの戦時下は王もまともな食事が出されなかったのか?



そして舞耶、そんな趣味があったのか。


余力が持てるようになったら書くかも。


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