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パンダの赤ちゃん 写真を公開
7月6日 19時4分

パンダの赤ちゃん 写真を公開

東京・上野動物園は5日生まれたパンダの赤ちゃんの写真を6日午後、公開しました。
写真では座っている「シンシン」が赤ちゃんを大事そうに抱きかかえながら、おっぱいを吸わせているような様子が確認できます。

この写真は、誕生からほぼ一日たった6日午前11時20分に飼育員が撮影しました。
写真では座っている母親の「シンシン」が赤ちゃんを大事そうに抱きかかえながら、右のおっぱいを吸わせているような様子が確認できます。
赤ちゃんは、ピンク色の体にうっすらと白い産毛が生えていますが、まだ目は開いていない様子で、体重は量っていませんが150グラム程度とみられています。
パンダの親子について飼育部門のトップを務める福田豊副園長は6日午後3時の会見で、「母親のシンシンは、赤ちゃんが泣くたびに短いときには15分間隔で授乳を繰り返していて、子育ては順調な様子だ」と説明しました。
そのうえで、出産のあと何も食べていなかった「シンシン」に6日午後1時半ごろに好物のタケノコを与えたが、興味を示さず食べなかったことを明らかにしました。
パンダは、出産後1週間から10日ほど何も食べなくても心配はないということですが、動物園では、今後も1週間程度は、僅かな変化も見逃さないように24時間態勢で親子の様子を見守っていくということです。

今後のパンダの赤ちゃんは

上野動物園によりますと、ジャイアントパンダの赤ちゃんはピンク色で、白いうぶ毛が生えた未熟な状態で生まれます。
一般的に生後4、5日たつと目や耳の周りが僅かに黒くなります。
10日から2週間で目の周りの黒い部分の面積が広がり、両方の前足も黒くなります。
そして30日から38日ほどで白と黒がはっきりとした大人のパンダと同じような色になるということです。
成長には免疫に関わる成分など重要な栄養素が含まれる母乳で育つのが最も好ましいとされています。
また、パンダの親は子どもへの愛着が深く、授乳しながら片ときも離さずに育てるということで乳離れするまで半年以上かかり、母親から離れて暮らしていくには2年はかかるということです。
誕生したパンダの一般公開の時期はまだ決まっていませんが、これまでに上野動物園で生まれたトントンとユウユウは、いずれも半年ほどで公開されているため今回も半年後が目安になるということです。
また、名前については、トントンとユウユウは一般から公募し、動物園の関係者らで作る委員会で決められました。
動物園では今回の赤ちゃんについて「公募も検討していきたい」としています。
性別の判断は難しく最終的に遺伝子の検査で確認するということです。
上野動物園は昭和61年と63年にぞれぞれトントンの性別をオス、ユウユウはメスと発表しましたが、平成3年になっていずれも性別が逆だったことが分かり、訂正して発表しました。
生まれたパンダは母親から離れる2年ほどで中国に返されますが、繁殖のため世界中の動物園に行く可能性もあるということです。

中華街では“パンダまんじゅう”で祝福

上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生したことを受けて、横浜市中区の中華街でもパンダにちなんだ商品のお祝いセールなどが始まりました。
このうち、パンダの顔を形取った中華まんじゅうを販売している店では、6日昼すぎに「上野赤ちゃんパンダ誕生おめでとう」と書かれた垂れ幕が店頭に掲げられました。
店ではふだん1個300円で販売している中華まんじゅうをパンダが産まれた時刻の午後0時27分にちなんで1個270円で販売し、訪れた観光客や修学旅行の生徒などが早速買い求めていました。
店のオーナーの女性は「中華街といえばパンダを連想される人も多いので、セールで赤ちゃんの誕生をお祝いしたいと考えました」と話していました。
また、パンダをモチーフにした商品を専門に扱っている雑貨店では、商品を買う際に「赤ちゃんパンダ」と言うと、パンダに関連したグッズをプレゼントするフェアを始め、訪れた客がパンダをアレンジしたキーホルダーを受け取っていました。
娘と来たという女性は「赤ちゃんパンダが生まれた記念にパンダのシールを買いました。まだ本物のパンダを見たことがないので公開されたらぜひ見にいきたいです」と話していました。

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