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【滋賀】

中2自殺で市教委に抗議殺到

爆破騒ぎで市役所別館前を警戒する警察車両=大津市御陵町で

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 大津市の中学二年生の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、「いじめとの因果関係は判断できない」との立場を取り続ける大津市教育委員会へ抗議が殺到している。五日夕、市教委へは爆弾を仕掛けたとの電話も入り、一時騒然となった。一方、男子生徒の父親(46)の被害届の提出を大津署が受理しなかったことも明らかとなり、関係者や関係機関の間で混乱が広がっている。

 「爆弾を仕掛けた。午後八時に爆発する。お前らの建物や」。五日午後四時ごろ、市教委学校教育課に男の声で電話がかかった。間もなく警察車両が駆けつけ、市職員や来訪者が避難、隣の大津商業高校の生徒も避難し、周辺はものものしい雰囲気に包まれた。

 不審物は見つからなかったが大津署は威力業務妨害の疑いで調べている。市は職員を退庁させ大津署は八十人体制で警戒を強めた。

 男子生徒の自殺直後の昨年十月に実施した全校アンケートで、「自殺の練習を強要されていた」との同級生らの回答を、市教委が公表しなかったことなどに対し、四日朝から五日夕方までに電話や電子メールで寄せられた抗議は三百件を上回った。多くは「わが子に置き換えると、市教委の対応は心配」などの批判が大半という。

 

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