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日本を出たい――学生時代の私は何故か日本への嫌悪感を抱いていました。しかし、留学先で、日本の場所さえ知らない人から憧れを持っている人まで多様な人に出会い、日本について説明しているうちに、日本の魅力を世界へ伝えたいと思うようになります。そして同時に、日本にいる人も魅力を感じ、誇りを持たなければならないと感じました。
そもそもある国のイメージとは何だろう? と考えた時、例えばフランスなら、私は愛を語るフランス人や料理もさることながら、エッフェル塔や凱旋門、そしてシャンゼリゼ通りを行き交い、カフェでおしゃべりするパリジェンヌを思い浮かべます。建物と、空間と、そこにいる人です。それが街や国のイメージを創っているのだと私は考えました。そして、その空間にいる人が魅力を感じ、誇りを持っていれば、外から見ても魅力的なはずです。
「世界から見ても、そこにいる人にとっても魅力的な街を創りたい。」
そんな想いから不動産業界を志望し、私の話を真摯に聞き、私というひとりの人間と向き合ってくれた東京建物の社員に感動し、入社を決めました。
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中野セントラルパーク
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ビル営業推進部では、主に企業にオフィスを提供しています。オフィスの立地や条件は、経営の根幹に関わる重要な問題。そのため、企業が描くビジョンに合わせたオフィスを提案することが必要です。
現在のプロジェクトでは、緑の多い空間や保育所・運動施設の設置を計画し、新しいワークスタイルを提案しています。単なる働く場所にとどまらず、働く人が仕事や生活に満足できる、経済はもとより社会全体が活性化する環境を創出し、提供したいと思います。
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社会人になって大きく変わったのは、早起きができるようになったこと。それと、ざっくりした性格の自分が、書類の1円単位や細かな一言まで確認できるようになったことでしょうか(笑)。
入社当時はビルの管理運営を担当していました。築20年程のビルの改修工事の際、ビルを利用する方が気持ちよく過ごせるよう、トイレの鏡周りの照明を改善したことがありました。とても小さなことかもしれませんが、そのビルを使う人にとって毎日使うトイレが明るくなり、そこに映る自分の顔が明るくなることは、日常の大きな変化です。またあるビルでは、オーナーさんと相談しながら、入り口の壁に大きな風景画を飾りました。雰囲気が一気に明るくなり、多くの人から喜んでいただきました。
日本は海外に比べ、建物を大切にしない風潮があるように思います。築年数の長いビルだからといって簡単に壊すのではなく、手を加え、小さなチェンジをするだけで、時代に合ったものに成長させることができる。すると、面白いようにビルが生まれ変わります。
また現在のリーシング業務では、空室が多かったビルに企業が入居し、商業施設もにぎわい、沢山の人が行き交うようになるのを見ることが、何よりも嬉しい瞬間です。ビルから街そのものが輝くようなきっかけを創り出していきたいです。
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私にとって就職活動は楽しい思い出です。学生でいながら、業界問わず経営者や幹部の方々が自分の話に耳を傾けて下さるまたとない機会です。面接だからと気負いすぎず、会話を楽しむ場だと思ってみてください。特別なことを話す必要はないのです。私自身も趣味のベリーダンスのことなど他愛のない話をしながら、自分という商品を見てもらいました。自然体でいることで、自分の居心地のいい輝ける場所がきっと見つかるはずです。