'12/7/6
瀬戸内海の変遷、海図で一目
瀬戸内海沿岸の江戸期からの変遷をたどる企画展が、広島市中区上幟町の広島県立美術館の情報ギャラリーで開かれている。第6管区海上保安本部の主催で無料。15日まで。
福山、尾道、呉市などの沿岸21カ所を、1800年代の伊能忠敬の測量図、1900年代と2000年代の海図の計3枚を一組にしたパネル21枚で紹介。埋め立てによる海岸線の変化などが分かる。
備え付けの眼鏡を使うと、日本海溝や東海沖から四国沖にわたる「南海トラフ」が立体的に見える3D海底地形図もある。広島市安佐南区の会社員常久康治さん(57)は「海底の様子が美術品のよう。地形の成り立ちについて考えさせられる」と見入っていた。
【写真説明】瀬戸内海沿岸の変遷や海底の様子を伝える企画展