普通、警察が取り締まるのは15km/h以上の速度違反(それ以下で取り締まることもあるけれど稀だ)。メーター読み80km/hなら何とかクリアできる、というのが今までの流れ。しかし! 栃木県警のオタンコ警官16人は本来27度の角度を付けて設置するレーダー取り締まり機を0から10度に置いたという。
27度タイプ
ちなみに100km/hで走ってくるクルマを0度(正対状態)で計れば100km/h。45度で計ると約50km/hになります。45度に置いた状態で正しい速度を量るレーダーを0度で置いたら、50km/hで走っていても100km/hと表示されちゃうワケ。こらもう計測器具のイロハも知らない脳タリンの仕業。
新聞など大手メディアは「正しい速度より8%前後超過した速度が出る」と報じているけれど、警察の発表を鵜呑みにしちゃった数字で、これも違う。レーダー波の横の広がりを公表してないが、5度と27度だと(0度はカーブ以外難しい)、10%以上誤差出ている可能性大。つまり10%過大に出てしまう。
文頭に戻る。メーター読み80km/hの実車速を73km/hとしよう。10%増しは80,3km/h。間違いなく捕まる速度になってしまう。かくして「いつもの流れの速度で走っている人」でも、全て捕まってしまったワケ。加えてメーター読みの速度と近いから、皆さん妥当な速度だと納得しちゃったということ。
2月に不服申し立てがあったのに、6月まで原因を突き止められなかったというのだから、徹底的にレベル低い。というか不服申し立てをした人はエラいと思う。栃木県警は「全て精査する」と言ってるようだ。すなわち1件毎の誤差を出し、速度違反だったらそれなりの速度の違反切符を切りたい、と考えているワケ。
この件、証拠を得るための手続きに間違えがあったのだから全員無罪放免でないとおかしい。点数も戻し、ゴールドから青に転落し、任意保険料アップになった人は、警察が保険会社に依頼し掛け金の払い戻しまでやらないとダメ。栃木県民はお人よしが多いから、低い速度での再交付で納得しちゃうか?
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