2011年4月1日7時23分
菅政権は福島第一原子力発電所の事故対応で、タービン建屋の地下などにたまった汚染水を一時貯蔵して放射性物質を取り除く処理をするため、新たなタンクを敷地内に建設する方針を固めた。
日米両政府の高官や専門家らの協議会で確認し、準備を進めている。1〜4号機にたまった約2万トンの水を一時貯水、化学反応を利用して浄化し、原子炉に戻すという。放射性物質を取り除く技術を持つフランスの原子力大手「アレバ」に技術協力を求める。
また、福島第一原発近くの海上に鉄製の浮体構造物(メガフロート)を浮かべて、内部に一時貯水する案も並行して検討を始めた。メガフロートは箱形の構造物をつなげて海に浮かべ、埋め立てずに「島」をつくる工法。ただ、接岸が難しい可能性もあり政府は慎重に検討している。
メガフロートは羽田空港が拡張された際も、滑走路の土台として検討されたこともある。箱の内部には広い空間ができるため、貯水が可能だ。東京電力が導入に前向きな姿勢を示しているという。
福島第一原発の敷地内にはもともと、液体を煮詰めて蒸留し、放射性物質をより分ける「集中環境施設」があるが、東電によると、施設の地下が冠水していることがわかった。津波の影響とみられる。このため、汚染水の処理は難航しているという。
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート