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【サッカー】

コリンチャンス 初の南米王者

2012年7月6日 紙面から

◇リベルタドーレス杯 コリンチャンス(ブラジル)2―0ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)

 【リオデジャネイロ(ブラジル)藤原清美】南米のクラブ王者を決めるリベルタドーレス杯は4日、サンパウロで決勝の第2戦を行い、ホームのコリンチャンス(ブラジル)が2−0でボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)を下し、2戦合計3−1で初優勝した。Jリーグの札幌、川崎、浦和でプレーしたFWエメルソンが2ゴールを挙げ、優勝に貢献した。コリンチャンスは12月に日本で開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)に南米代表として出場する。

 FWエメルソンが歓喜の2発を決め、クラブに悲願の初優勝をもたらした。まずは0−0で折り返した後半9分、FKの混戦から元鹿島MFダニーロが流したボールを力強く蹴りこんだ。タッチライン際の広告板を跳び越えたエメルソンは、雄たけびを上げながら高速ロングラン。やっとのことで追いついたチームメートが抱きつくと高々とこぶしを突き上げた。

 さらには同27分に価値ある2点目。相手のパスをカットするとドリブルで瞬く間にDFを置き去りにし、GKとの1対1から落ち着いて沈めた。殊勲の背番号「11」は今度はゴール裏の広告板をジャンプし、味方サポーターと喜びを分かち合った。立ち上がりから選手同士の小競り合いが続くなど、南米の王座決定戦らしく不穏な雰囲気が流れていたが、コリンチャンスが相手のミスにつけ込んでタイトルの行方を決めた。

 ヒーローとなったエメルソンは09年以降、フラメンゴ、フルミネンセ、コリンチャンスと3年続けてブラジル全国選手権優勝を果たしてきた。その「V請負人」がついに南米王者の称号ももたらした。「これほど大事な歴史に貢献することができるなんて。でも、ぼくは泣かないよ。とてもうれしい、それだけだ」と絶叫したエメルソン。かつて浦和などで大活躍した点取り屋が「南米一」の肩書を背負い、クラブW杯で日本に凱旋(がいせん)する。

 

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