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【プロ野球】

村田 ハマスタで男の恩返し

2012年7月6日 紙面から

◇巨人6−3DeNA

5回表1死二、三塁、左翼線に二点適時二塁打を放つ村田=横浜スタジアム

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 巨人は3回、亀井の三塁打、村田の中前打で追い付き、4回に高橋由が勝ち越しソロ。5回に村田の2点二塁打、7回は阿部の適時打で加点。ゴンザレスが5イニング3失点で3勝目。DeNAは加賀美が粘れず、打線は継投にかわされた。

     ◇

 男の恩返しだ。昨季までは横浜(現DeNA)の4番。今季からは巨人の主砲。9年間も主戦場としてきたハマスタで、村田が古巣を撃退する同点&追加点の2打席連続適時打。「良いところで打てましたね」と声を弾ませた。

 まずは3回。1点を追う2死三塁で、加賀美の内角直球を小さく、強く振り抜いた。中前に抜ける同点打。そして、1点をリードしていた5回には1死二、三塁から再びコンパクトなスイングで左翼線二塁打で2打点をマークした。

 昨季までとは違う“つなぎの4番”としての打撃。「横浜では一発を狙わないといけないケースも多々ありましたけど、(移籍して)打撃の幅が広がったような気がします。環境が僕を変えてくれたんだと思う」

 ハマスタでは今季3試合目で初打点。その事実を知ると、「そうなんですか。横浜時代にいっぱい打点を挙げているのでそういう意識はありませんでした」と素っ気なく答えた。しかし、古巣への愛情と感謝を忘れたことはない。

 悩んだ末にFA移籍を決断すると、「一緒に優勝争いをできるようになりたい」といつの日かかなってほしい夢を口にした。だからこそ、3月24日の“里帰り”となるオープン戦で浴びたブーイングはショックだった。その後もDeNAファンの罵声は続いた。

 「寂しいですね。ずっと僕のことを応援してくれていたのは分かっているし、感謝しているんですけど…」。5月の東京ドームでの3連戦が終わると、ぶつけることのできない感情を漏らした。

 その悔しさを自らのバットにぶつけた。古巣を撃退し、チームは首位をキープ。守道竜とのゲーム差を2に広げた。「横浜に9年間育ててもらいましたが、(グラウンドでは)お世話になったことは関係ありません」。今、村田は覇権奪回を狙う巨人の中心にいる。 (井上学)

 

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