photo credit: Aamir Choudhry (leaving for Concordia today, 15th via photo pin cc
umekiさん主催のイベントに参加してきました。その中でフリーランスのメリットについてお話させていただいたので、会社勤めでは享受しにくいメリットをまとめてみます。
1. 時間と場所からの自由
個人的に大きかったのはこれです。僕は家族を大切にしたいと思っていたので、サラリーマン時代は「自分の彼女(今の奥さん)が体調悪いのに、なんで会社にいかなきゃいけないんだ。PCがあれば仕事できるじゃん」としばしば憤りを抱いていました。フリーランスになり、ワークライフバランスが改善したことは、僕にとっては革命的な変化でした。
また、会社勤めをしている時は「勝手に予定を入れられる」のも苦痛でした(当たり前なんですけどね)。自分で予定を管理できるようになって、大分気持ちよく仕事ができるようになりました。思うに、僕はサラリーマンに向いていない人間なのでしょう。
2. がんばった分だけ収入に跳ね返ってくる
フリーランスの良いところは、努力した分、しっかりと収入に返ってくることです。外資系金融でもないと、なかなかこういう環境にはならないでしょう。
小暮太一さんの「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」の中では、日本企業にいて「こんなに頑張ってるのに給料があがらない」と嘆くことが、いかにナンセンスかが解説されています。
3. 働く仲間を選べる
余裕があるうちという前提は付くかも知れませんが、仕事仲間を選べることも、会社勤めでは得にくいメリットでしょう。あたかもRPGのように、仕事をする仲間を選ぶことができるのです(「今回のプロジェクトはこのチームで行こう!」みたいな)。
仕事におけるストレスの大半は人間関係から来ると聞いたことがありますし、僕も実感しています。フリーランスになり、働く仲間を選ぶことができるようになり、人間関係のストレスは皆無になりました。
4. 仕事を断れる
会社勤めをしていると、特に若い社員は「上から降ってくる仕事」をこなすことを求められ、「仕事を断る」という選択肢はあり得ません。「この仕事はできない」なんてことを会社で言ったら「何いってんだお前だ」と呆れられるのがオチでしょう。
しかし、与えられる全ての仕事をこなそうとすることは、間違っているとすら僕は思っています。得手不得手がありますし、苦手な仕事を無理して受けるのは、プロ精神に反するとすら思います。自分の心身も消耗してしまいますしね。
仕事を断れるということは、言い換えれば、「自分の強みを磨く機会」を積極的に得られるということです。自分のために(&顧客のために)ならない仕事は、断ることができるのです。
5. 収入を分散できる
売上表を見ると、僕は今年の1月から今の時点までで、50社(人)の方から仕事の対価としてお金を頂いていることが分かります。「フリーランスのメリットは収入のポートフォリオを分散できること」だ、とはよく言われますが、僕自身もまさにそういう状況にあります。
先行き不透明であることは間違いないのですが、1社から雇用契約を切られたら即失業者となる状況に比べれば、いささか安定的だとは言えると思います。
6. 仲間が増える
収入が分散しているということは、それだけ仕事をするパートナーが多いということです。僕自身、サラリーマン時代の、恐らく10倍以上の人たちに出会い、一緒に仕事をしてきました。RPGで言えばまさに仲間が増えていく感覚で、そのことは、結果的に自分のセーフティネットにもなりうるでしょう。
ネガティブに言えば、それは一人ひとりとの関係性が薄いとも言えるかもしれません。特に僕の場合は特定のチームメンバーとがっつり仕事をする、ということはなかったりします。そんなわけで、スタートアップ企業で働く方などを見ていると、固定メンバーで長期間働くことに憧れを抱くことも多いです。
7. 言論の自由
僕は特に文章を書くことが大好きなので、会社にいた頃は自分の発言に「会社」が紐付くことに、遠慮や負い目を感じていました。「炎上させたら会社に迷惑が掛かるから、この記事は書かないでおこう」といったような(なお、直接的に会社から「それは書くな」と言われたことは幸いにしてありません)。
そんなわけで、会社を辞めてみて強く感じたのは、言論の自由です。何を書こうが自分の責任であり、会社に迷惑をかける心配がないというのは、ライターとしては非常に気持ちがいいことです。
8. 好きなデバイスで仕事ができる
最後は超細かい話ですが、思い出したので。会社にいた頃はスペックが低いWindowsPCを使うことが求められていたことが、振り返ってみると辛かったです。
この記事をお読みの方もMacBook Airで仕事をしたいのに、会社ではWindowsを使わないといけない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。些細といえば些細なんですが、「仕事道具を選べないこと」は働く上でネガティブ要因でしょう。
以上を考えてみました。フリーランスの方は他に何があると考えますか?
タイトルで強調しているように、あくまで「享受しにくい」メリットなので、環境によっては(特にスタートアップ企業など)これらの自由が担保されている場合も多いでしょう。僕の目には、そういう企業はとても素敵に映ります。
皆さんはこのメリット・リストを見て何を考えましたか?ぜひコメント欄やFacebook、ツイッターで共有してみて下さい。
関連本。フリーランス必携の一冊。かなり助けられました。独立を考えている方は読んでおいて損はないでしょう。