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政治
ロシア爆撃機が威嚇飛行 ミサイル搭載し日本の領空接近 空自、F15緊急発進
ロシア軍の爆撃機4機が6月末、空対艦ミサイルを搭載し日本領空に接近する威嚇飛行をしていたことが4日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。領空付近でミサイルを搭載した爆撃機の飛行を確認するのは極めて異例だ。ロシア軍は今週末にかけオホーツク海で大規模演習を実施する見通しで、メドベージェフ首相の北方領土訪問と前後する形で日本側への示威行動を繰り返している。
爆撃機が接近したのは6月29日。4機の超音速爆撃機TU22が相次ぎ北海道や東北周辺の日本海に飛来した。日本領空に近づいてきたため、航空自衛隊は千歳基地(北海道)のF15戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させ対応した。
空自戦闘機は4機すべての機体下部に空対艦ミサイルが装着されていることを確認した。機体の写真も撮影したが、防衛省はスクランブルの経緯や写真を公表していない。
また、3日にメドベージェフ氏が北方領土の国後島を訪問する際、サハリン州のユジノサハリンスクから搭乗した航空機を空軍戦闘機が護衛していたという。これについても日本政府高官は「軍による示威行動の一環だ」との見方を示す。
2日にはロシア海軍のミサイル駆逐艦など26隻の艦隊が宗谷海峡を東に通過したことが確認された。今週末にかけ、オホーツク海で大規模な軍事演習を行うとみられている。
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