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事故調“地震で損傷の可能性”
7月5日 15時59分

東京電力福島第一原子力発電所の事故の直接的な原因について、国会の事故調査委員会は、「安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない」として、津波だけに限定すべきではないと指摘するとともに、特に1号機については、「小規模な配管破断が起きた可能性を否定できない」と結論づけています。

福島第一原発の事故の直接的な原因については、東京電力が先月みずからまとめた最終の調査報告で、現場の放射線量が比較的低い5号機での現地調査や、解析結果などをもとに、「想定を超える津波」が主な原因だったとして、安全上重要な機器への地震の影響はなかったとしています。
これに対し、国会の事故調査委員会は、専門機関の解析や当時の運転員の操作状況、それに1号機から4号機で詳しい現場調査が行われていないことなどを理由に、「安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない」と指摘し、津波だけに原因を限定すべきではないと異なる結論を出しています。
特に1号機については、原子炉の圧力を下げる弁の作動状況などから小規模な配管破断などが起きて原子炉の水が失われる事故が起きるなど地震による損傷があった可能性は否定できないと指摘しています。
そのうえで未解明の部分が残っており、引き続き第三者による検証が行われることを期待するとしています。

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