岩手のニュース
小沢氏離党、奥州の県議分裂 2人民主残留「現実を直視」
民主党の小沢一郎元代表(衆院岩手4区)の集団離党問題で、地元・奥州選挙区選出の民主党岩手県議5人のうち、県議会議長経験者ら2人が小沢氏に同調せず、党残留を決めたことが5日、分かった。残る3人は離党の意向で、小沢氏の地盤中の地盤でも分裂が決定的となった。 同選挙区(定数5)は昨年9月の県議選で民主党が独占。このうち渡辺幸貫、佐々木努の両氏が残留を表明した。 渡辺氏は1993年の小沢氏の自民党離党以降、常に行動を共にし、県議会議長も務めた。「増税による財政再建は避けられない。小沢氏には県民の多くが夢を託したが、この現実を直視する時が来た」と語った。 佐々木氏は、「政権与党に残って復興に取り組みたい。水沢高の先輩でもある平野達男復興相(参院岩手選挙区)を支える。後援会にも頑張れと言われた」と述べた。 一方で、同選挙区の後藤完氏は5日、「小沢氏の考えは間違っていない」と離党の意向を示した。これで小沢氏と行動を共にするのは、既に離党の意向を表明した及川幸子氏と郷右近浩氏を合わせた3人となった。 県議会最大会派の民主党(23人)のうち、党に残る「残留組」は半数を超える勢いとなっており、この日は現職議長の佐々木博氏(盛岡選挙区)も「離党はしない」と明言した。
2012年07月06日金曜日
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