できごと「周りはいじめを知っていた」 悲しみと怒りにじませる父親+(1/2ページ)(2012.2.24 07:18

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できごと

「周りはいじめを知っていた」 悲しみと怒りにじませる父親

2012.2.24 07:18 (1/2ページ)
死亡した男子生徒が倒れているのが見つかったマンションの広場=昨年10月11日、大津市

死亡した男子生徒が倒れているのが見つかったマンションの広場=昨年10月11日、大津市

 「裁判で事実をはっきりさせたい。加害生徒や中学校には、いじめは人を死に追いやるということをしっかり認識してもらいたい」。男子生徒の父親は悲しみと怒りをにじませながら訴訟への強い思いを語った。

 転落死を知ったとき父親は「訳がわからなかった」という。しかし、中学校の保護者ら複数の関係者が死亡の翌日以降、父親や親族にいじめの存在を伝えた。それを受けて冷静になり、男子生徒が死亡する6日前の昨年10月5日、担任の男性教諭から、男子生徒に対する暴力を何度もみたとの情報があると報告を受けたことを思い出した。さらに、9月末にも担任が暴力を見た生徒から「あれ、いじめちゃうの」と報告を受けていたことも知った。

 担任は生徒の報告を受けて男子生徒に問いただしたが「大丈夫、何もない」との発言を真に受けて適切な対応はとらなかった。担任は暴力を見ても「ひどいなと思うこともあったが、いじめとは思っていなかった」という。校長は男子生徒が亡くなった当初「いじめは把握していない」と発言していた。父親は「周りはいじめを知っていた。報告もあった。学校が気付けなかったはずがない」と怒りをあらわにする。

 市教委と中学校の全校生徒へのアンケートでも、多くの生徒が男子生徒に対するいじめを知っていたことが判明。アンケートには、男子生徒への金品の要求も記載されていた。

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