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最終更新:2012年7月6日(金) 0時7分

大飯原発に活断層?超党派議員が勉強会

 今月1日に運転を再開した福井県の関西電力・大飯原発の敷地内に、活断層がある可能性を専門家が指摘していることを受け、5日、国会議員らが専門家を招いて勉強会を開きました。

 「確認しないで(原発を)動かしてしまうのは大変問題だ」(東洋大学・渡辺満久教授)

 5日、超党派の国会議員が主催して開かれた会合には、大飯原発を視察した東洋大学の渡辺満久教授が出席し、敷地内にある断層について、「活断層であることを否定できない」と述べ、早く調査すべきだと訴えました。

 関西電力側は「活断層ではない」と否定していますが、出席者からは、「現地を直接掘れば確認できるのだから、すぐに調査すべきだ」「活断層かどうか確認できるまで原発を止めるべきだ」などといった意見が相次ぎました。

 渡辺教授らの指摘を受け、原子力安全・保安院は3日、専門家による会議を開き、議論する予定でした。しかし、関西電力が資料を提出しなかったことから議論は先送りとなりました。資料を提出しなかった理由について関西電力は、「断層の資料を探したが見つからなかった」と釈明したということです。

 原子力安全・保安院は、全国すべての原発の敷地内にある断層について、活断層の可能性があるかどうか再点検する方針を決めており、関西電力に改めて資料の提出を求めるとともに、大飯原発についても月内に専門家から意見を聞くことにしています。(05日14:42)

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