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3歳児に原発ストレス示す行動7月5日 6時14分
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福島県内の3歳児の子どものほとんどに、原発事故のあと、ストレスを抱えていることを示す行動が現れていることが福島大学の研究グループが行った調査で分かりました。
これは、心理学が専門の福島大学の筒井雄二教授らのグループが、去年11月からことし3月にかけて、県内の1歳6か月と3歳の子どもがいる保護者3773人を対象にアンケートを行ったものです。
それによりますと、3歳児を持つ保護者のうち、およそ97%が、震災と原発事故のあと、子どもが怒って暴れたり、何かの拍子に強くおびえるなど、ストレスを抱えていることを示す行動が現れていたと回答しました。
研究グループによりますと、通常、幼い子どものストレスの度合いに、地域による違いは出にくいということですが、3歳児については県内の6つの地域でばらつきがあったということです。
保護者については、部屋の窓を開けて換気ができなかったり、子どもを外で遊ばせないなど、放射線による「不安」を抱えていると答えた人が、99%に上っていました。
今回の結果について筒井教授は「外で遊ぶ3歳くらいの年代になると、原発事故や放射線への不安によるストレスを感じているとみられる。今後も実態の把握を進めたい」と話しています。
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