覚醒剤:麻取で不明に…証拠物として保管100グラム
毎日新聞 2012年07月05日 20時57分
関東信越厚生局麻薬取締部は5日、証拠物として保管中の覚醒剤約100グラムが所在不明になったと発表した。保管状況の確認が不十分だったため、紛失時期も不明で、同部は紛失や窃盗の疑いもあるとして警視庁麹町署に届け出た。
同部によると、今年4月27日、東京都千代田区九段南1の庁舎内にある保管庫で、07年の密売事件で押収した袋入り覚醒剤約100グラム(末端価格約100〜200万円)が無くなっていることが判明。内部調査を進めたが、発見できなかった。
保管庫は施錠され、鍵は担当者が管理していた。他の薬品や現金などの証拠物も入ってたが、荒らされた跡はなかった。保管庫のある部屋には約40人の麻薬取締官が出入りし、部外者の侵入は確認されていないという。
密売事件には2人が関わったとみられ、1人は逮捕されたが、もう1人は逃走中という。麻薬取締部は、東京地検にも経緯を伝えたが、逮捕・公判などへの影響は「判断できない」としている。