行方不明:県隊員、花巻・葛丸ダムで訓練中に 水面でヘリ救助待機中 きょうも捜索継続 /岩手
毎日新聞 2012年07月05日 地方版
4日午前10時半ごろ、花巻市石鳥谷町の葛丸ダムの貯水池で、ヘリで訓練中の県防災航空隊から「男性隊員がダムに沈んで行方がわからない」と119番があった。県警と消防約60人態勢で貯水池を捜索したが、発見できなかった。5日午前8時から捜索を再開する。
県総合防災室などによると、貯水池に人が転落したことを想定し、救助される役の千葉弘樹・総合防災室主任(39)が、水面に浮かび、別の隊員がヘリコプターからつり上げる水難救助訓練を行っていた。同日午前10時ごろから約2時間の予定で始まり、ヘリには隊員6人と操縦士と整備士各1人の計8人が乗っていた。つり上げは計8回実施する計画で、千葉さんは1回つり上げられた後、再び水面に降り、行方がわからなくなった。
花巻署によると、貯水池の水深は約11メートル。水温は6度と低かった。千葉さんはドライスーツを着用、浮輪などをつけていたかどうかは不明という。千葉さんは昨年4月、一関消防本部から県に派遣されていた。【安藤いく子】