辛坊治郎 断末魔の叫び
- 2012.04.30 Monday
- 国政
- 14:45
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- by 河内のターザン
● 日本は現在不景気ですが、対外債務がなく、健全な富める国と世界からは思われています。それにひきかえ、同盟国である米国は、対外債務を厖大に抱えており、世界一の超債務国となっております。日本のかかえる米国債はおよそ100兆円に上ると言われています。
● 同じく、中国も多くの米国債をかかえていますが、少しずつ売却し現金化しているようです。が、日本にそれは許されないようで、米国へ上納したのと同じだとも言われています。このような情勢の中、今後米国債の引き受け手がなく、なんと米国の中央銀行であるFRBが米国債を買っており、その割合は70%に及ぶという異常事態を呈しているとの事です。
● というのも、2008年のリーマンショック以来、お金を転がしてお金を生んでいた金融システムが破綻して、この不健全経済システムを強烈に推進していた米国経済は、実質デフォルト(破産)してもおかしくない状態であるとのこと。世界の基軸通貨である米ドルの価値が失墜しているとの情報を耳にします。
● 2011年の今、米ドルは崩壊同然、ユーロもギリシアなどの債務危機で不健全です。人民元は将来的には基軸通貨足りえますが今の段階では歴史が浅すぎます。そうなると、対外債務がなくて巨大な含み資産を有する日本の「円」だけが信頼に足る通貨として脚光を浴びることになります。
■ 話は遡りますが、アフガニスタンは世界の麻薬栽培の90%程を占めているそうですが、タリバン政権となった時、麻薬栽培から足を洗う政策に転換したと言います。また、時のイラク・フセイン大統領は、石油取引をドル建てからユーロ建てに転換しました。そんな時、2001年、アメリカ・ニュヨークで9・11同時多発テロが起こりました。
■ その後の経過は、ご存じの通りですが、9・11首謀者と言われるビン・ラディンはアフガニスタンに潜伏してるとされ攻撃されました。また、ビン・ラディンと繋がりがあり、大量破壊兵器を隠し持つとしてイラクが攻撃され、フセイン大統領は捕縛され処刑されました。がしかし、アフガニスタンにビン・ラディンは居らず、またイラクに大量破壊兵器は存在しませんでした。ただただ、多くの民衆が戦争の犠牲となっております。今、アフガンの麻薬栽培は復活し、イラクの石油はドル建てに戻っていると聞きます。
● 米ドルの信用失墜、新たな世界基軸通貨が模索されようとしている今、この3月11日、東日本大震災が発生しました。大津波が襲いかかり、多くの民の命と財産を奪っていきました。生活の基盤を根こそぎ奪うと同時に、福島原子力発電所を破壊し、放射能汚染の危機を喧伝し、時の政権の無能さをさらけ出して、日本の信用を失墜させるような状態を次々と世界に向かって呈し続けています。まるで、”日本国信用失墜劇場”を見せられているような苛立ちを感じているのは私だけではないと思っています。
● 公明党は、震災被害に対し、生活者を守るため現場第一主義で、迅速な手を打ち続けています。これは起こった出来事に最善の対応をし、解決策を提示しその実行を政府に求める、野党の立場としての当然の責務でありましょう。
様々経過を考察するに、私は、この東日本大震災が引き起こした一連の事態が、何か不自然で腑に落ちないものを感じてしまいます・・・・。