
(cache) 東芝DVDレコーダー・RD-XS36搭載HDD・DVDドライブの換装
東芝DVDレコーダー・RD-XS36搭載HDD・DVDドライブの換装
PCを自作している者からすれば、HDDやDVDドライブの寿命が通常の家電品にくらべ短く、2-3年超えたら要注意というのは常識だと思います。そういった部品が「家電品」(異論はあると思いますが、家電の場合5年から7年くらいは普通に動作しないと大問題)に搭載されているのですから、ちょっと工夫しないとトラブルが多いのも道理ですね。そこで、人柱精神?(笑)というわけでもありませんが、好奇心とより長くレコーダーを使いたいという動機から、敢えてドライブの換装に挑戦してみました。
いろんな所で搭載DVDドライブのトラブルが報告されてます。確かに正規購入後1年は保証がつきますが、出張サービスにせよ2〜3日は待たされることが多いでしょうから、その間録画はできません。そんな時に限って、本当に録画したい番組が集中したりするんですよね。ですので、やはり自分で交換できるものはサクッと交換した方が時間的・金銭的・精神的に楽ですね。大体、DVDドライブとHDD以外はそんなに故障もないでしょうから、換装さえできれば9割方復旧できると思います。
なお、当方はRD-XS36しか所有してませんので、他の芝機や他社のレコについてどうか?って聞かないでください。質問されても原則返答できませんので、返事がなくても気分を害されないようにお願いします。
ただ、一言だけ助言を・・・。傾向性で言えば、芝機に限ると、初期搭載と同型のドライブなら換装可能(当然といえば当然ですが)な場合が多いので、所有するレコに内蔵されているHDDとDVDドライブのメーカーと型番を調べ、それと同じ型のもの(含む:OEM供給品)を探して換装すればいいでしょう。ただ、レコ発売時点ですでに型が1世代古いドライブを搭載してますので、古い型のレコの場合換装可能なドライブを入手するのが難しくなる傾向にあります。新型レコを買った場合はすぐに同型ドライブを確保しておくといいでしょう。掲示版ではLG4163の換装成功事例が多く報告されているようですが、ライトンやベンQも評判はいいようです。当方のテストでもLG-GSA4163Bはまずまずの結果を収めました(下記参照)。RAM・VRモードを諦め、R/RW・Videoモードに絞って探すと選択肢は広がります。
1.RD-XS36の内部
内部の様子は既に多くのHPで公開されてますが、確認のためデジカメ写真を掲載しておきます。なお、お約束ですが、保証期間内に天板を開けたり、ドライブを外したりするとショップやメーカーの無償保証は受けられなくなりますので、ご注意ください。決して皆さんに換装をお勧めしているわけではありませんので、誤解ないようお願いします。
RD-XS36内部1
RD-XS36内部2
RD-XS36内部3
RD-XS36内部4
RD-XS36内部5
RD-XS36内部6
RD-XS36内部7
RD-XS36内部8
RD-XS36内部9
RD-XS36内部10
RD-XS36内部11
RD-XS36内部12
RD-XS36内部13
RD-XS36内部14
RD-XS36内部15
内部は上位機種のRD-X5などHDDを2台搭載しているものに比べ、スペースが広くなってます。(RD-XS36内部1参照)既に明らかなように、DVDドライブは松下製の「SW-9573-E」(RD-XS36内部5参照)、HDDはマクストアの「4R160L0・DiamondMAX16・QuickView」(RD-XS36内部7参照)が搭載されてます。
HDDのジャンパは初期設定で「ケーブルセレクト(CS)」になっておりました。ちなみにDVDドライブが「マスター(MA)」設定ですので、ジャンパはDVDをメイン設定されております。DVD・HDDともにIDEケーブルはフィルムケーブルで、これが入手困難なため、延長するためにはATA-33の延長ケーブル(サンワサプライなど)くらいしか手は思いつきませんが、幸い天板の上にHDDを取り出して置けるくらいの長さはあります。
HDDは金属製の台座の上に固定されてますが、ケース背面にファンがあるにも関わらず、夏場はかなりの暑さになります。5400回転のドライブですが、天板の上から触ってもかなり暑くなっているのが分かります。要冷却ですね。DVDドライブは四方のねじを外せば、ベゼルがない口がぽっかりと開いた普通のカートリッジ式ドライブが取り出せます。換装する場合も、単純に装着するだけでフロントカバーが連動して開閉できます。電源コートは普通のPC用の12Vのもので延長コードなどを使って分岐させたり、ファンを増設したりもできます。付属の低速ファンを換装したりもできそうです。
2.RD-XS36搭載HDDの換装
以下、HDDおよびDVDドライブの換装にあたっては、XS36本体のファームは「YE15」に更新した状態で実施しております。これ以外のバージョンでのテストは検証してませんので、事前にご了解ください。
既に多くの掲示板などで指摘されてますが、この機種は同容量のHDDへの換装が可能です。以下、私が試した結果を箇条書で記しておきます。
・マクストアの同じ型番のHDDは問題なく換装可能。「4R160L0・DiamondMAX16・QuickView」は現在入手がやや難しくなっているので早めに確保した方が・・。
アイ・オーデータの外付けハードディスク『アイオーデーター 型番:HDH-U160』に搭載されているのも、この4R160L0(例外もあるかもしれませんが・・・)なので、これを購入して、HDDを取り出しても使える。ジャンパはCSにしておいた方が無難。掲示板などでは同容量であれば大体換装可能なようだが、他社製HDDには換装できないものもあるので要注意。外付けケースに戻す際には、ジャンパはマスターに戻すことを忘れないように。
・RD-XS37/57やRD-Z1などでは、HDDを換装すると、最初から付いていたHDDを差し戻した場合に初期化されてしまう、という書き込みがある(当方では未確認)。だが、XS36ではその問題は起きていない。換装以前のHDDを戻しても以前の録画内容や予約内容はそのまま使える(当方で確認)。
・160GBを超える容量のHDDに換装した場合でも、160GB以上として認識はされない。当方では『Samsung・HA250JC』(250GB・5400rpm)に換装してみたが、SPモードで「72時間8分」、MN9.2で「36時間25分」という表示に変化はなかった。RDから管理できる領域は160GB分ではあるが、録画・再生は可能なので、入手がむずかしくなりつつある160GB純正HDDの代用になるかも。
以下、換装の簡単な手順です。当然ですが、電源は切って、電源コードも抜いて、静電気対策をした上で換装します。
0.天板はフロントパネルに差し込んであるので、リア側から持ち上げて、本体の水平面と斜め30-40度になるところでゆっくりと後方へ抜き取る。その際、内部のケーブルを傷つけないようにする。
1.元のHDDを台座ごと、ねじを取って外す。
2.交換するHDDをジャンパをケーブルセレクト(CS)にして、台座に固定して戻し、IDEコネクタと電源コネクタを接続。
3.電源を入れると、「ディスクが認識できません。何度か電源を入れなおしてみてください(HDD)」というアラート表示。

4.管理設定→HDD初期化で初期化が可能。所要30秒から1分。ってことは、特に論理フォーマットをしている訳ではないようですね。



ものの30秒くらいで初期化が完了しました。ほんとにあっという間です。
残量は以下のように、SPモードで「72時間8分」

当然ですが、フォルダ構成は初期設定、番組予約はチャンネルと日時は本体のメモリに残ってますが、番組説明はHDD保存のようですので空欄に。


予約情報は本体のメモリに保存されているようで、番組説明のみHDD保存。
ですから、ADAMSで再度番組情報を取得すれば、すぐに元通りの予約録画が可能になります。

一応録画確認しましたが、特に問題はありませんでした。なお、今回換装に使用したHDD(Maxtor「4R160L0」)は以前PCでバックアップ用に使っていたもので、NTFSとFAT32が混在したパーティション構成でしたが、事前にフォーマットやパーティション消去などせずとも、特に問題なく初期化できました。また、このドライブをPCに差し戻しても、XPの「コンピュータの管理」から初期化した上でパーティション分割やフォーマットできることも確認できました。
PCに戻した際に中身が見えるかな、と思いましたが、さっぱりです(当然といえば当然)。初期化には30-60秒程度ですので、論理フォーマットなどせずHDDに読み書きができる仕様としか思えません。HDDを取り付け、1分程度の初期化をするだけで利用可能な状態になりますので、出荷するには便利にできてますね。
3.RD-XS36搭載HDDの冷却
夏場にはHDDドライブの温度はかなり上昇します。手で触るのが難しいくらいなので43度以上はありそうです。マクストアのHPには55度程度までなら許容範囲と書かれてますが、これはあくまで最大値と考えた方が無難です。以前、シーゲートの30GBのHDDが手で触れないほど熱くなってましたが、初期不良で1週間で交換、代品も3ヶ月持たず昇天しましたので、「手で触れない=43-45度以上」の状態は非常に危険と考えてます。ですから、PCに設置しているHDDは5月末から10月まではクーラーファンを装着して利用しています。
ただ、通常のRDの使用では、構造上、PCと違ってHDDに直接クーラーファンを取り付けられません。ですから、HDDごと天板の上に取り出して、HDDクーラーを付け、下にすべり止めも兼ねてノートPC用の冷却パックを敷いております。天板はわずかにリア側にずらしてIDEフィルムケーブルが出る程度(1CMほど)隙間を開けます。この際、カバー(天板)によってIDEフィルムケーブルが切断されないように、間にゴムシートを敷いておきます。また電源は本体のケーブルから延長ケーブルで取ります。
RD-XS36冷却仕様1
RD-XS36冷却仕様2
RD-XS36冷却仕様3
ちなみに、HDDクーラーはサイズの8cmファン使用3.5インチHDDクーラーを利用してます。ファンX2のタイプに比べ、格段に音が静かですので、ラックにいれてガラス戸をした状態ではほとんど音が聞こえません。
また、下にはロアスのノートパソコン用発熱防止マットを敷いて、すべり止め兼冷却剤としております。
将来的には、防磁カバーを付けるか基盤上のチップ配置を工夫した上でHDDやDVDドライブに冷却ファンを付けるか、ヒートシンクを付けるか、してほしいですね。というのは、最初HDD付近で直接ファンを回して冷却を試みたのですが、肝心の録画画像にシマ模様が入ってしまい、RD基盤上のチップ類がファンの磁気の影響を受けていることが分かったからです。というわけで、天板の上にHDDを取り回してHDDに直接ファンをつけるという手法に至ったという次第です。天板越しにはさすがにファンの磁気は影響しないようです。
4.RD-XS36搭載DVDドライブの換装--(1)『LG・GSA-4163BK』--
DVDドライブの換装について、手持ちのLG・GSA-4163BK(ホワイトベゼル) で検証した結果を記しておきます。
ドライブ本体の換装はいたって簡単で、元のドライブを外して、換装先ドライブのベゼルを外して取り付けるだけです。これだけでフロントパネルの出入り口も連動して開閉します。ベゼルの取り外し方は、DVDドライブのトレーを開けた状態で電源を切り、まずトレーの先についているカバーを爪を外して取り外します。その後ベゼルを左右と下の3つの爪を押し込みながら取り外します。
換装時の注意事項ですが、試しの場合、DVDドライブを据えつけず、電源とIDEコネクタを繋いだだけで利用したりしますが、その際はドライブ本体ではなく、RD本体ないしRDリモコンのトレー開閉ボタンにてDVDを出し入れします。ドライブ本体のボタンを押してDVDを入れただけでは認識しません。
以下は『LG・GSA-4163BK』に換装した結果です。なお、この結果は当方の特定の環境下での事例ですので、他の事例に当てはまることは保証できません。実際、LGドライブへの換装がうまくいった方もいらっしゃるようですし、逆に全く認識できない場合もありえます。この点ご注意ください。
1.ファームバージョン:A104 の段階ではRAMメディアは認識せず、数分唸った後でフリーズしたり、吐き出されたり。-Rメディアや-RWメディアは認識されるが不安定
なお、『LG・GSA-4163BK』をPCで使う際もファームを最新版にしておいた方がDVD-RAMの再生などスムーズになります。購入時はA-103でしたが、DVD-RAMがPowerDVD5で再生できなくてあせりました。
2.ファームバージョン:A105 の段階
2-1.-RAMメディア
→ Panasonic『LM-AF120K10』
認識・OK 所要1-2分
再生・OK(ただし一部画像が乱れることも)
DVD→HDDダビング・OK(ただし、一部うまくいかないタイトルもある)SPモード30分のタイトルをHDDへコピーするのに、所要:4分30秒→約3倍速。
録画・△(数分程度の録画はできたが、30分から1時間の録画後、タイトル情報のローディング中にフリーズ)
HDD→DVDダビング・△(数分程度の録画はできたが、30分から1時間の録画後、タイトル情報のローディング中にフリーズ
太陽誘電『DRM120WTY10S』(DRM120WTY5Pも同じメディア)もパナソニックメディアとほぼ同じ結果。
2-2.-Rメディア
→ 太陽誘電『DVD-R47WPYSBA』
認識・OK 所要15-20秒 →未ファイナライズメディア、新品メディアも認識可。
再生・OK
DVD→HDDダビング・OK 4倍速程度?
録画・OK
HDD→DVDダビング・OK 8倍速メディア利用時:DVD1枚・約15分 →4倍速
ファイナライズ X ファイナライズ時にフリーズ=ERR7000
元ドライブ(SW-9573)で既にファイナライズしたメディアは認識できる。
またGSA-4163で未ファイナライズ状態のメディアを元ドライブ(SW-9573)に差し戻した上でならファイナライズ可能
2-3.-RWメディア(ビデオモード)
→ SWテクノロジー『SW社製 DVD-RWメディア 4.7GB 録画用 2倍速対応 10枚パック CPRM対応』
認識・OK 所要15-20秒 ビデオモードでの初期化・OK 30秒程度
再生・OK
初期化(ビデオモード)→ 約40-60秒
DVD→HDDダビング・OK 2倍速程度
録画・OK
HDD→DVDダビング・OK 約30分
ファイナライズ X ファイナライズ時にフリーズ
結論:『LG・GSA-4163BK』に換装した場合、-RAMは再生のみ可だが、-R・-RWメディアはビデオモードなら普通に録画・ダビング可。ただしファイナライズの最中にフリーズするため、自己録画・自己再生限定になる。RAMメディアは認識にやたら時間がかかる上、録画できない。ただ、再生は何とかできるので、既に撮り溜めたRAMメディアの鑑賞はできる。ビデオモードでの自己録再専用なら換装可能。
RAMやVRモードの-R・-RWについてはやはり松下製の同型ドライブを試したほうが換装して十分に利用できる可能性が高いようです。ただ、まだ確認はできてないので、入手ができたら換装して利用できるか確認しようと予定してます。候補は、『IODATA DVR-ABM16S』(Pana_SW9585内蔵)、『IODATA DVR-ABM8C』(Pana_SW9573内蔵)、 『PANASONIC LF-M721JD』といったあたりです。 (以上、2005-08-26記)
5.RD-XS36搭載DVDドライブの換装--(2)『Panasonic SW-9585(Bulk)』--
その後、9月になり、オンザフライでのDVDコピー用にバルクで『Panasonic SW-9585』を購入。パソ工房通販:5.360円(ソフト一切なし)。SW-9573との違いは1.カートリッジ不可、2.R・16倍速対応・R-DL対応、といった点ですが、同じパナ製ということで期待。しかし、結果は惨敗でした。以下、ドライブ換装の結果。
1.-RAMメディア
→ Panasonic『LM-AF120K10』
認識・△ ⇒ 通常のトレー開閉ボタンでは認識せず。いったんディスク挿入後、掲示版で書かれているように、ボタンのダブルクリック(2回押し)にて認識OK 所要2分
再生・OK(ただし一部画像が乱れることも)
DVD→HDDダビング・不可
録画・X
HDD→DVDダビング・X
太陽誘電『DRM120WTY10S』(DRM120WTY5Pも同じメディア)もパナソニックメディアとほぼ同じ結果。
2.-Rメディア
→ 太陽誘電『DVD-R47WPYSBA』
認識・△ ⇒ 通常のトレー開閉ボタンでは認識せず。いったんディスク挿入後、掲示版で書かれているように、ボタンのダブルクリック(2回押し)にて認識OK 所要2分<
再生・OK
DVD→HDDダビング・X
録画・X
HDD→DVDダビング・X
ファイナライズ X というか、録画できないのでファイナライズの確認はとれない。
3.-RWメディア(ビデオモード)
→ SWテクノロジー『SW社製 DVD-RWメディア 4.7GB 録画用 2倍速対応 10枚パック CPRM対応』
-Rメディアに同じ。
結論:『Panasonic SW-9585(Bulk)』に換装した場合、認識に開閉ボタンの2回押しが必要、時間も2分以上かかる。再生は何とかできるが不安定で、録画はできない。よって、『LG・GSA-4163BK』にも及ばない。RDの換装用にはできない。
SW-9573との違いはR16倍速・DL対応ですので、ハード的なスペックも違いますし、ファームもだいぶ違う、こういった点が換装できない原因かもしれません。ただ、GSA-4163もR16倍速ですから、-R・RWは録画できてもいいはずなんですけどね〜。却って同じメーカーの製品の方がファームのヴァージョンの違いがシビアに認識され、他社の方が汎用性が高かかったりするのでしょうか?
かくして『SW-9585』は、PCでのオンザフライ・ディスクコピー用途にて、RDで録画したメディアのバックアップコピー作成に従事することと相成りました。
なお、SWシリーズのファームやRAMドライバについては以下のページを参照。
SWシリーズRAMドライバ Matshita DVDファーム
6.RD-XS36搭載DVDドライブの換装--(3)『IODATA DVR-ABM8C』(Pana_SW9573-C内蔵)』--
HDDの換装はできたのにDVDは無理かな、と諦めかけたころ、このHPを検索にて発見。RD-X5のドライブ=RD-XS36と同じSW-9573-Eを『IODATA DVR-ABM8C』(Pana_SW9573-C内蔵)』に換装成功との報告を知りました。X5とXS36で違いはHDD容量とスカパ連動くらいなのでドライブ書き込み性能などは変わらない筈。ということでやはり同型ドライブなら可能性大と考えました。ただ、SW-9573と同型のはずの『PANASONIC LF-M721JD』ではだめだった、というのがよく分からない話で、不安な点でもあります。
とはいえ、試さないことには分からない、ってなわけで、ネット通販で『IODATA DVR-ABM8C』を探しますが、大体14.500円くらいが最安値(2005/09)なので、う〜んと考えますね。新型の『IODATA DVR-ABM16C』が11.000円くらいなのに・・・。そうこうしていたところ、アプライド西福岡店で9.800円で発見!即買です。早速、XS-36に取り付け換装調査。以下、結果です。(2005-09-25記)
1.-RAMメディア
→ Panasonic『LM-AF120K10』
認識・OK 所要40秒
再生・OK
DVD→HDDダビング・OK(3倍速メディア1枚につき所要:20分→約3倍速)
録画・OK(30分から1時間も普通にOK)
HDD→DVDダビング・OK(3倍速メディア1枚につき所要:20分→約3倍速)
初期化およびライブラリ機能も通常どおり利用できる
太陽誘電『DRM120WTY10S』(DRM120WTY5Pも同じメディア)および『SW-DVD-RAM 4.7GB 3倍速・高画質録画用CPRM対応』もパナソニックメディアとほぼ同じ結果。
2.-Rメディア
→ 太陽誘電『DVD-R47WPYSBA』
認識・OK 所要25秒
再生・OK
DVD→HDDダビング・OK(8倍速メディア1枚につき所要:10分→約6倍速・・・まあ6倍速というか初期搭載ドライブでも8倍速メディアで10分所要だったので、8倍速と言ってもいいかも・・・)
録画・OK(30分から1時間も普通にOK)
HDD→DVDダビング・OK(8倍速メディア1枚につき所要:14分→約4倍速)・・・・ファームAZH1にて。AZM1に更新後10分程度(約6倍速)に改善。
初期化(VRモード)およびライブラリ機能(VR)も通常どおり利用できる
ファイナライズ・通常どおり可能・・・約2分・・・・ファームAZH1にて。AZM1に更新後50秒〜1分程度に改善。
3.-RWメディア(ビデオモード)
→ SWテクノロジー『SW社製 DVD-RWメディア 4.7GB 録画用 2倍速対応 10枚パック CPRM対応』
認識・OK 所要25秒
再生・OK
初期化(ビデオモード)→ 約40-60秒
DVD→HDDダビング・OK(2倍速メディア1枚につき所要:30分→約2倍速)
録画・OK(30分から1時間も普通にOK・追記直接録画もOK)
HDD→DVDダビング・OK(2倍速メディア1枚につき所要:30分→約2倍速)。
初期化(VRおよびビデオモード)およびライブラリ機能(VR)も通常どおり利用できる
ファイナライズ・通常どおり可能・・・約2分・・・・ファームAZH1にて。AZM1に更新後50秒〜1分程度に改善。
→『Smartbuy DVD-RWメディア 4.7GB 録画用 2−4倍速対応 10枚パック CPRM対応』
基本的に2倍速メディアに同じ。HDD→DVDダビング・OK(メディア1枚につき所要:13-15分→約4倍速)。4倍速対応メディアにきちんと4倍速で書き込みできる。
4.+RWメディア(ビデオモード)
初期搭載『SW-9573-E』ではPCにてディスクコピーした+RWメディアをRDで再生できていたが、『SW-9573-C』に換装後できなくなった。実際の運用上はまったく問題ないが、ちょっと残念。数百枚DVDを焼いてから、初期搭載ドライブ用のファームを当てられるか検証してみたい・・・(ハード的スペックはほとんど同じなので、結構うまく行きそうだが、換装後間もないドライブで試すには勇気が・・・・)
換装後のトレー外観
LGの換装と同じで、フロントベゼルを外して、そのまま取り付けるだけで設置完了です。
LGと違って、フロントパネル一体型のベゼルを取り外すだけなので簡単です。側面の爪も簡単に取れました。
初期搭載ドライブと異なり、縦置対応トレーなので、ちょっとメディアの挿入が面倒。
4倍速メディアへのダビング1
4倍速メディアへのダビング2
いずれも、タイトルサムネイルや「みるナビ」のタイトル選択画面など、通常通りのRD固有の機能も利用できます。DVDビデオではできないこともRDで録画・ファイナライズしたディスクならできるわけですね。
以上、テストを経て、DVDドライブの両脇を4本のネジでしっかりと固定。そしてDVDドライブとフロントパネルとの間にゴム片を噛ませて、振動防止措置。この処理を怠ると8倍速書き込み時に結構な振動と騒音が発生するので忘れないように。
なお、内蔵の酸化銀電池によるメモリ維持は、ほとんどの設定を保存してくれるのですが、唯一、番組予約の項目だけは電源コードを抜いて15分から20分以上経過すると消えてしまいます。消えた場合、簡単に毎週予約番組を復活させるにはメール予約から復活させることでしょうか(ただし、最初のメール予約内容をPCに保存している場合だけですけどね)。
結論:ファームのバージョンによる差は多少あるが、基本的に換装成功! 若干ファイナライズで時間がかかるが、後はほぼ初期搭載のドライブと同等の性能を発揮できる。
HDDと同じくこの型のDVDドライブは次第に品薄になり、高値または品切れになるので早めに確保しておいた方がいいかもしれませんね。また、RD本体のファームのアップもYE15の時点で止めておいた方が・・・。RD本体のファームによって認識させない改変がなされる可能性もありますので。・・・・といっても既にXS38が発売されてますので、YE15が最終ファーム更新版になりそうですけどね・・・
う〜ん、ということでかなり「アイオーデータ」製品のお世話になりました。HDDは別にしてDVDドライブはOEM品の方が適用できるというのも何か変な感じもしますけど、結果が出ましたので満足です。
あと、推測ですが、RD-XS36/46/X5に『IODATA DVR-ABM16C(SW-9574)』を換装しても恐らくうまくいかないような気がします。SW-9585の例からも同じOEM元製でも結構シビアに違いを弾いているようですしね・・・・まあ、それ以前に、SW-9573が-RAM・5倍、-R・8倍、-RW・4倍のスペックですから、それ以上の書き込み速度にはRD本体のファーム・ライターが対応していない以上、たとえ換装できてもあまり意味がないです。16倍速とかR-DLは多分書き出せないような・・・(RD本体のファームを編集できる高度な技があれば別ですけど・・)それにまだ16倍速メディアは価格高いですし、8倍速でも十分&エラーも少なそうなので・・・
◎追記
2006-09-19
ネットdeナビ機能を使って、換装したDVDドライブ(アイオーデータDVR-ABM8C)のファームを更新しようと試みました。結果は、ファームの型番が「MT」でなく「AZM1」ですので、「このドライブの更新ソフトではありません。」と拒否されました。拒否されても、別に元のファームAZM1が壊れたりはしませんでしたが、通常のネットdeナビ経由の更新はできないようです。
本体のファームを「YE16」に更新したあと、8倍速DVDメディアが4倍速で書き込まれるようになり、10分で済んでいたものが15分を要するようになりました。これはちょっと残念ですが、 本体ファームを「YE16」に更新することで番組説明更新のトラブルが減り、リモコンの操作反応時間が速くなりますので、更新してもそう大きく問題にはなりません。
EX化するか否か、ちょっと悩みましたが、当面見送りです。ネット経由で番組情報更新し、それを元に予約時間帯の変更ができますが、結局、突発的な事件報道が入ったりしてそれでも対応できないケースが想定されるからです。ゴールデンでは大事件報道に切り替わった場合、元のレギュラー番組は後日放送されますので、特段問題ありません。そうではない、ほどほど大きな事件(1月のライブドアなど)は、23時前後に臨時にニュース番組が拡大される場合を想定して、常時30分程度長めに深夜番組の予約を入れれば済むからです。
それに1週間に1回は深夜番組の時間変更とレギュラー番組の特番への差し替え(1回休み)を確認して予約を調整するくらいは必要だと思います。ので、3.000円の費用対必要性で考えると、見送りにします。
