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“未成年後見人”担う初のNPO法人
7月5日 6時14分

“未成年後見人”担う初のNPO法人
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児童虐待が年々増加するなか、親代わりとなって子どもの財産の管理などを行う「未成年後見人」の確保が課題となっていますが、来月、岡山市で、法律や福祉の専門家が参加して未成年後見人を担うNPO法人が設立されることになりました。
専門家によりますと、こうした取り組みは全国で初めてだということです。

未成年後見人は、親の代わりが必要な子どもの財産管理や養育を行うもので、家庭裁判所が選任します。
未成年後見人になれるのは以前は「個人」だけでしたが、児童虐待が年々増加するなか、その確保が課題となったため制度が見直され、ことし4月からは「法人」でも選任できるようになりました。
これを受けて来月中旬、岡山市に未成年後見人を担うNPO法人が設立されることになりました。
NPO法人には、弁護士のほか子どもの生活を支援する社会福祉士、それに家庭裁判所の元調査官など専門家10人余りが参加する予定です。
全国でこうした組織作りを支援している「全国権利擁護支援ネットワーク」の代表で、國學院大學の佐藤彰一教授は、「未成年後見人となる法人の設立は全国で初めてだ。子どもの生活支援も重視していて画期的な取り組みだ」と話しています。

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