■韓国勢の反撃
欧州車の価格攻勢に対抗するため、韓国の国産車も値下げに同調した。現代自動車は今月、ソナタ・ハイブリッドの価格を特別に250万ウォン引き下げ販売する。ソナタ・ハイブリッドは今年初め、従来の価格に比べ110万ウォン(約7万6000円)安い普及型モデルを投入したばかりだが、さらに特別プロモーションに踏み切った形だ。
ソナタ・ハイブリッドの最安値モデルは2615万ウォン(約181万円)に設定され、ソナタのガソリン仕様最高級モデルの2820万ウォン(約196万円)を下回った。200万ウォン(約13万9000円)ほど掛かる取得税、登録税も免除されるため、価格は実質的にソナタの一般的なモデルよりも安くなる。現代自の関係者は「燃費のいい車よりも、低価格という点に消費者は魅力を感じると判断した」と述べた。
ハイブリッド車だけではない。ガソリン仕様のソナタも70万ウォン(約4万9000円)の特別割引を実施する。先月時点では値引き額は30万ウォン(約2万1000円)だったが、輸入車の攻勢に対抗し、値引き幅をさらに拡大した。ソナタクラスの中型車は、ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどの主力モデルと重なる。現代自は輸入車から自社のi30、i40、ベロスターに乗り換える顧客には追加割引を行うことにしている。