第34話 俺、世道 楽普己が暴れます。
ザンッ
紅蓮は見事にアラバの首をはねた。
「ふん。古龍って意外ともろいんだな。」
勝敗が決して、紅蓮が喜びにひたっていると、
サァ~~
アラバは灰になり、風と共に散っていった。
「ど、どういうことだ!」
紅蓮もいきなりの事に、驚きを隠せない。
灰が全て散ると同時に、崖の上にアラバが現れた。
しかし、今までに受けた傷はそのままのため、血を垂らしながら倒れている。
「作者の力をなめんなよ!!」
崖の上にいる世道が叫びながら、滑り降りてきた。(べつに落ちているわけじゃねぇぞ!!)
「これはどうゆう意味だ!!!!」
紅蓮が太刀を構え、突っ込んでくる。
「黙れ!!!」
世道が手を振り上げると檻が落ちてきて、紅蓮を閉じ込めた。
「作者ってのはこの物語を作っている、ようはこの世界の創造神みたいな物だ。
だから、主人公のアラバに死なれたら困るんだよ。
と言うことで…………帰れ!!」
「くっ、まだマキガ村に帰るわけには…………」
紅蓮は消えた。
「「「「「アニキ~~~!!」」」」」
村の方向からジャギィ軍団が走ってきた。
「おい、アラバ!!」
「大丈夫ですか?」
大和につづき、クロス、霊真、ナリアが戻ってきた。ちなみにファイとサンとコウは、一足先に村に戻った。
「お前ら、アラバを運ぶぞ!」
「「「「「サーイェッサーー!!」」」」」
大和の掛け声に答えるジャギィ軍団。
アラバを持ち上げ、村に向けて運び出した。
「おい、世道。お前も手伝え。」
大和が俺を睨みながら言った。
「えーーー。めんどくさい。」
「…………殺すぞ。」
「よし、張り切っていこー!!」
大和怖い。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。