余命3ヵ月---末期肝臓がんを患った元ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの相原誠氏はそう告げられた。だが、「でんぷん」を使った治療で奇跡的に回復。末期がんを救った知られざる手法とは。
運命的な医師との出会い
はじめは糖尿病だと思っていたんです。検査結果を聞きにいった妻から、そう伝えられていましたから。
検査をしようと思ったのは、感じたことのない身体のだるさがずっとつづいていたからです。たとえるなら、何かに憑かれているような感覚があった。
大病をしたことはありませんでしたが、酒だけはよく飲んでいましたね。飲んだカネを貯金してたら、家が3軒くらいは建っていたはず。朝起きたら、とりあえずビール。そのまま寝るまで飲み続ける。毎日、真面目に飲んでいました(笑)。倦怠感に加えて、酒の酔い方もおかしくなっていたようです。異常に気づいた妻が「検査でもしてこようか」と促すので、二人で自宅近くの町医者へ行きました。検査をしたら、すぐに総合病院を紹介され、状況もよくわからないまま、そこで精密検査を受けたんです。
その結果は妻だけが別室へ呼ばれて聞きました。主治医からは、「奥さん、もうあと3ヵ月。抗がん剤治療をしても気休め程度でしょう」と言われたそうです。もし気弱な私に医師の言葉をそのまま伝えたら、失神してしまうと思ったらしい。それで私には、「糖尿病らしいよ」と告げたのです。
そう飄々と語るのは、ロックバンド「キャロル」や「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」でドラマーとして活躍した相原誠氏(60歳)。現在は、バンド「THE〆鯖」の活動をする傍ら、都内でバーやライブハウスを経営している。
精密検査をしたのは10年前。結果は、C型肝炎による進行性の肝臓がんだった。がんは肝臓内に無数に散らばり、横隔膜にも広く転移していた。
しかし、相原氏はその後、偶然ひとりの医師と出会い、ある治療を受けた結果、がんが劇的に回復。現在は「完治」している。今回、その体験を初めて語ってもらった。
妻は、私に内緒でがんの専門医のもとへセカンドオピニオンを受けに行っていました。知人から築地の「国立がんセンター(当時)」を勧められたようですが、妻は勘違いして、大塚の「癌研究会附属病院(当時)」に行ってしまった(笑)。ですが、それが私の運命を左右することになりました。末期がんの私を救ってくれた、浅原先生にその病院で出会ったんです。
浅原先生は、精密検査の画像を見て、妻に「ご主人をすぐ病院に連れてきてください。私が行っている治療法で症状がよくなるかもしれない」と言ってくれた。
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