とりあえず、この「悪人無双」についてはTINAMI様にて投稿しようと思います。ただ、あそこって今どうなっていましたっけ?
自分は、元々TINAMI様で「鴉丸」名義で恋姫SSを書いていたのですが、その後こちらに流れてきた感じです。
あそこって今どんな感じなんだろうか。
とにかく、掲載したらまた活動報告でお知らせしていきます
以下文字稼ぎを兼ねた「悪人無双×真剣で私に恋しなさい!」のネタ
「義経は源義経だ。こっちにいる弁慶や与一、清楚共々よろしく頼む!」
川神学園へと編入した義経は壇上から頭を下げた。それに対して拍手や歓声が飛んでくる。特に四人とも美男美女。歓声が上がるのも必然。義経や清楚は照れくさそうに頬を染めていたが、ふとここにいないもう一人を思い出した。
「弁慶。高順はどうしたんだ?」
「あぁ…旦那なら―――「呼んだか?」お」
突如響いた低い声とまるで目の前で猛獣に睨まれているような威圧感を覚えた生徒たちは一斉に校門の方を振り向いた。そこにいたのは、キセルを持ち煙を燻らせている男と、その後方に立つ三人の美少女。
「スマンな。俺の得物を持ってきた連中の対応をしていたらすっかり遅刻だ。川神鉄心。始末書でも書こうか?」
「いや、それには及ばん。しかし、お主が完全に生前の記憶を持っているのは本当か」
鉄心は、こちらに歩いて来る高順を見ながら感心する。マープルからも、高順は生前の記憶を完全に持っていると言われていたが、こうして目の前で立ち会えば全身から放たれるオーラでそれが真実だと実感する。
「カカッ。しかし…ここにいるのが……現代の連中か。随分とまぁ……」
高順は煙を燻らせながらこちらを見ている生徒たちを睥睨する。そこに浮かぶのは、諦観でも愉悦でも侮蔑でもない。
「ジジイ。その男も武士道プランの奴か?」
「うむ。名前くらいはここにいる者も知っているじゃろう。かの三国時代に『盗賊王』と呼ばれ、大帝国とまで呼ばれた晋の礎を築いた男、高順」
「まぁ…よろしく頼むぞ?」
クツクツと笑いながら煙を吐く高順。それを見る生徒たちの反応は様々だった。高順ってだれだっけ?と首を傾げる者、様々な策略・謀略を駆使して劉備や曹操という名だたる名将と五角以上に戦った男を間近で見ることがかない興奮する者。そして―――。
「はぁぁッ!」
そして、高順が先程から放っている殺気に我慢できずに殴りかかる川神百代だった。傍から見れば誰も反応できないほど唐突な飛びかかり。しかし、彼女の前には棒と槍と青龍刀が振り下ろされた。
「筆頭には触れさせん」
「ワァオ…林冲が燃えている」
「まぁ…ご先祖様が、筆頭の右腕と懐刀だったからねぇ」
高順を守るように前に出たのは、先程まで高順の後ろで一言も喋らずに立っていた三人の美少女。
「ククッ。川神鉄心。随分と面白い餓鬼がいるな?」
「す、すまん。これ百代!」
百代の戦闘狂な性格を忘れていた鉄心は、思わず百代へ声を荒げるが他ならない高順により制される。そして、それぞれの得物を構えて百代と対峙している林冲たちも下がらせる。
「川神百代。武道四天王の一人で現在、武神に最も近き者か。だが、強者を見ると誰かれ構わず戦闘を仕掛ける戦闘狂、か」
「いや~すまん。お前がさっきから出している殺気を感じていると我慢できなくなってな」
百代はそう言ってコロコロと笑うがその目は笑っていない。周りにいる生徒たちは少しずつ距離を取り始めた。川神百代を知っている者からすればこの後の展開など分かりきっているのだ。
「ところでそこの三人の美少女は何だ? 美少女を侍らすなんて羨ましい」
む~と顔を膨らせる百代。高順はクツクツと笑うとキセルの灰を落とす。すると林冲がすぐさま新たな刻みタバコを高順に膝まずき手渡し、高順は左手の人差し指で着火し再び煙を燻らせる。
「こいつらは俺の手足だ。俺の命令に従い、その身命を捧げる…だったか?」
高順の言葉に然りと頷く林冲たち。
「我が名は梁山泊百八星が一人『豹子頭』の林冲なり。筆頭高順様の薫陶を受けし猛将楽進と懐刀司馬懿の子孫。そして、筆頭のために全てを捧げし者なり!」
「我が名は梁山泊百八星が一人『九紋竜』の史進。林冲と同じく筆頭高順様の為に全てを捧げし者なり」
「我が名は梁山泊百八星が一人『青面獣』の楊志。同じく筆頭高順様の為に全てを捧げし者なり」
「「「川神百代! 筆頭と戦いたければ我ら梁山泊百八星全てを倒してこい!」」」
「ハハッ……いいじゃないかッ! やってやろうじゃあないか!」
この日、川神百代は自分の欲望を満たす術を見つけた。
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