武道館行きのチケットを手に笑顔を見せるサイード横田絵玲奈。強運を武器に下克上を目指す=東京・秋葉原【拡大】
250人と満員のAKB劇場が、勝者へのどよめきに包まれた。12、13期合わせて21人の研究生が、日本武道館での本戦への1枚の切符を奪い合った熱い戦い。制したのは、12期研究生のサイード横田絵玲奈だった。
村山彩希(ゆいり=15)との決勝戦をパーで制すると、大きくガッツポーズ。2回戦から4連勝(1回戦シード)で見事、切符をつかんだ。
「21分の1ですからね。信じられないけど、本当にうれしいです」と喜び、ファンからの「おめでとう!」の声に深々とお辞儀で応えた。
姉妹続けての“幸運”ゲットだった。サイード横田の姉は新体操団体ロンドン五輪代表の仁奈。100人以上の候補の中から新生フェアリージャパン(新体操日本代表)のオーディションに合格し、6月29日に代表入りを果たした。
一方、妹は今年で3度目のじゃんけん大会で初の本戦出場。「人気、実力、実績関係なく運だけで決める」という理念から、毎年、研究生からもエントリーされている同大会だが、昨年は当時研究生だった小林茉里奈(16)が予備戦を突破し、本戦でも4位になり選抜メンバーの座を獲得している。
先月30日には大阪・難波のNMB48も予備戦を行い、2年連続出場となる肥川彩愛(ひかわ・あやめ=17)ら6人が勝ち上がった。5日にはSKE48、6日には、指原莉乃(19)が参加するHKT48の予備戦が開催される。
「武道館に行って、研究生のみんなの分までがんばりたい。目標はセンターです」
当初は囲み取材が行われる予定だったが、午後9時を過ぎ、15歳ということでコメントの配布のみで、姉に関するコメントは残念ながらなし。それでも、27日に五輪開会式を迎える姉に負けないよう、サイード横田も9月のじゃんけん大会本戦で頂点を目指す。
(紙面から)