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【格闘技】

金平協栄会長 ロペス陣営 一触即発

2012年7月5日 紙面から

ロペス陣営のエロルデJrマネジャー(左)と公開スパーリングをめぐってもめる協栄ジムの金平会長(右)=東京都新宿区の協栄ジムで

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 WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(28)=協栄=に挑戦するシルベスター・ロペス(24)=フィリピン=が4日、東京都内の協栄ジムで練習を公開した。スパーリング披露を拒否するロペス陣営とプロモーターの協栄ジム・金平桂一郎会長がもめる一幕もあり、両陣営に遺恨ムードが漂った。

 「ウソだあ!」。突然、金平会長の怒声が響き渡った。ロペス側の会見のときだ。17日に来日以来、日本人選手と何回のスパーを消化したかと問われ「1回もしていない。相手がいなかった」とロペス側のエロルデJr.マネジャーが答えると、“金平火山”が噴火した。

 「そんなわけない! 記者の質問には正直に答えてください」。来日以来、東京都内の三迫ジムと勝又ジムに出稽古を続けてきたロペスだが、これまでマスメディアへの露出は皆無。非協力的な姿勢に、プロモーターとして腹に据えかねていたようだ。再三、詰問され「正直に言います。スパーリングは3人としました」と答えたロペスだが、会見場は重苦しさに包まれた。

 会見前にもひともんちゃくがあった。協栄ジムは同ジムのバンタム級佐藤鋼太をスパーリングパートナーとして用意していたが、何か仕掛けられると警戒したか、ロペス側が「契約にない」と拒否。結局、軽くパンチを交換するマススパーなら、と1ラウンドだけ披露。

 「最初は触ってくれるなと言っていた。スパーぐらい見せてくれてもバチは当たらないって」と金平会長。「佐藤は速くて細かくてなかなか捕まえられない。でも、オレが絶対、勝つ」と話したロペスの顔は終始こわばったまま。本番までまだひと波乱ありそうだ。 (竹下陽二)

 

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