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【大リーグ】チェン、イチ斬り直後に完全逃す!! 7回1死まで完璧だったのに…2012年7月5日 紙面から
◇オリオールズ5−4マリナーズ【シアトル秋野未知、ジョン・ヒッキー】元竜戦士がメジャーの大先輩を圧倒した。オリオールズのチェン・ウェイン投手(26)=前中日=は3日(日本時間4日)、当地でのマリナーズ戦でイチロー外野手(38)と初顔合わせ。3打席を無安打に抑えるなど7回1死まで、1人の走者も出さないパーフェクトの快投を披露した。 結局7イニング1/3を2安打2失点、メジャー自己最多の9奪三振。後続が打ち込まれ、8勝目を逃したが、十分に存在感を見せつけた。マリナーズの川崎宗則内野手(31)は8回に代走で出場し、9回は遊撃守備に就いたが、打席は回らなかった。 “チェン”セーショナルなイチロー斬りだった。1回、チェンは「テレビでしか見たことがない」という“安打製造機”との初対戦にも臆さない。「アメリカに来てから一番良かった」というスライダーで泳がせて左飛に打ち取ると、4回の第2打席もそのスライダーで三ゴロ。最後の対決だった7回は、内角の大きく縦に割れる69マイル(約111キロ)のスローカーブで空振り三振。イチローは鬼の形相で、あえてチェンに視線を向けずにベンチへ引き揚げた。 「イチローさんと対戦できてうれしかった。(最後の)カーブは見せ球にしようとして、振ってきたのは助かった。なかなか良い1日でした」。メジャー1年目の元竜戦士は、満面の笑みだった。 大きな夢はお預けとなった。イチローの三振の直後、ウェルズにフルカウントから甘い直球を左翼席に運ばれ、完全試合もノーヒットノーランも雲散霧消。それでも、チェンは「パーフェクト? あまり考えてなかった。自分にとって重くなるので、逆に早く初ヒットが出てほしかった」と屈託なく笑った。 チェンの後を受けた2番手ストロップが崩れて8勝目こそ逃したが、チームは5−4で勝ち、連敗を3で止めた。ショーウォルター監督も「すごかった。これまで見た中で変化球が一番良かった。彼を誇りに思う」と手放しで褒めちぎった。これで防御率は3・64。ダルビッシュの同3・59に引けを取らない成績で、新人では特Aクラスの力をあらためて証明してみせた。 PR情報
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