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【プロ野球】

7年ぶりG倒 三浦150勝

2012年7月5日 紙面から

DeNA−巨人 7回表2死三塁、古城を三振に仕留めてガッツポーズする三浦(中西祥子撮影)=横浜スタジアムで

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◇DeNA4−3巨人

 DeNAの三浦が7イニング3失点で通算150勝目を挙げた。3回に3点を失ったが、ピンチで粘った。打線は0−3の3回に中村、ラミレスの連続適時打で追い付き、5回に荒波の二塁打で勝ち越した。巨人の連勝は5で止まった。

     ◇

 守護神の山口が試合を締めると、ベンチで見守っていたDeNA・三浦は目尻を下げた。7イニング3失点で今季7勝目を飾って通算150勝。巨人からの勝ち星は2005年8月23日以来で実に7年ぶり。06年から続いていた連敗も10で止めた。

 「横浜のファンの前で達成できて、こんなに喜んでもらえてうれしい。横浜に残って良かった」。阪神へのFA移籍に心が揺れた時期もあったハマの番長がお立ち台で叫ぶと、スタンドでは「150勝おめでとう」のボードが揺れた。

 立ち上がりから力で押した。シュートやストレートで内をえぐって相手をひるませた。1点リードの7回1死三塁は長野、古城を連続三振。カットボールと144キロの速球が球速表示以上に切れた。プロ21年目で得た勲章は努力のたまものだ。ドラフト6位で入団。上位入団の同期に引け目も感じた。朝一番乗りで始めるランニングなどは「速い球を投げられるわけでもないし、オレには練習しかない」と心に決めてのことだった。このころ、目立とうと始めたリーゼントは今やトレードマークになっている。

 中畑監督は「今のローテでジャイアンツを抑えることができるのは三浦」とローテを崩して巨人戦にぶつけた。降雨中止からスライドも志願して巨人を倒した三浦を「首位を走るジャイアンツに真っ向から勝負し最高のピッチングをしてくれた。真のエースです」と絶賛した。試合後、観戦した妻子や知人らに囲まれた三浦は、笑顔で記念写真におさまった。「明日も学校あるのに、みんなきてくれてうれしい」。ファンへの感謝を胸に、番長がチームを引っ張っていく。 (後藤慎一)

 

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