ウイルス作成:東京の13歳少年を補導 京都府警
毎日新聞 2012年07月04日 21時04分(最終更新 07月04日 22時51分)
京都府警は4日、コンピューターウイルスを作成したとして、東京都あきる野市の少年(13)=中学2年=を、不正指令電磁的記録作成の非行内容で補導し、児童相談所に通告したと発表した。府警によると、昨年7月施行の改正刑法で新設されたウイルス作成罪では、全国最年少の摘発という。
非行内容は12歳だった昨年8月5日ごろ、感染するとパソコンを強制終了させる通称「ブラウザクラッシャー」というウイルスを、自宅のパソコンで作成したとされる。少年は「インターネットで情報を集めてウイルスを作った」と認めているという。
府警によると、このウイルスに感染すると、パソコンの画面に「強制終了してください」と表示され、強制終了以外の操作ができなくなる。ただ、実害は確認されていない。
少年は、ハッキング技術を自慢し合ったり、情報を交換する掲示板をネット上に開設していた。府警に「多くの人から知識を教えてもらいたかった」と、掲示板開設の理由を説明しているという。
府警は先月、この掲示板に不正取得した他人のゲームIDを書き込んでいた少年(16)を、不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕していた。