木曽署と県警生活環境課は4日、木曽郡内の70代男性から3月下旬〜4月上旬、金鉱山の利権購入名目で計約4500万円をだまし取った詐欺の疑いで、神戸市兵庫区湊町の無職海野敏行容疑者(63)を逮捕した。調べに対し、同容疑者は「関係ない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は3月上旬、愛知県内の架空の会社名を使い、男性宅に金鉱山に関する利権購入案内のパンフレットを郵送。その後、電話で「今、金の利権を買っておけば、今後相当な高値で売却できますよ」「いつでも引き出したい時に引き出すことができますよ」などとうそを言い、男性に指定した愛知県内の住所に計3回、400万〜2500万円余を郵送させ、だまし取った疑い。
この男性からは4月18日、計6回に渡って約6千万円をだまし取られたとして、被害届が出ていた。同署は残りの約1500万円をだまし取った疑いでも調べるほか、他にも共犯者がいるとみて余罪なども調べる。