雨上がり男・阿部、２安打１打点に初回好守も！

３回２死一、三塁、高橋由の二塁打で一塁走者・阿部が生還（捕手・鶴岡）

　◆ＤｅＮＡ４―３巨人（４日・横浜）　巨人がＤｅＮＡに逆転負けを喫し、５連勝でストップした。３回に阿部の適時打と高橋由の２点二塁打で３点を先取。しかし、エースの内海が直後の守りで３点を失い、５回無死二塁から荒波に勝ち越し二塁打を浴びた。三浦には０５年８月２３日以来、７年ぶりの巨人戦白星と通算１５０勝を献上。５日はゴンザレスで巻き返す。

　体に巻きつけるようにして、阿部はバットを振り抜いた。「腕をたたんで、うまく回転できた。ちょっと詰まった分、フェアゾーンに飛んでくれた」。両チーム無得点の３回２死一、三塁。三浦の内角高めカットボールをはじき返すと、打球は低いライナーで右翼フェンスを直撃。強烈な一打で、試合の均衡を破った。

　前日（３日）の試合は雨天中止。だが、主将にとっては吉兆だった。過去５試合、雨天中止の次戦では打率３割８分９厘、２本塁打、５打点だった。試合がない分、空いた時間を使ってゆっくりとコンディションを整えることができるからだ。前日は早々と帰宅してリフレッシュ。この日も昼過ぎに球場入りすると、三塁側のファウルゾーンでアーリーワーク。さらに、球場内の駐車場に移動すると、黙々と３０分間ランニングした。中止の後の大活躍は、抜かりない準備に支えられている。

　６回先頭では右翼線に運んで２打数２安打。さらに、守備でも見せた。初回先頭、石川が放った遊ゴロをさばいた坂本の送球がそれ、一塁ベンチ方向へ転がった。だが、阿部が素早くカバーすると、二塁を狙った石川を刺してピンチの芽を摘んだ。チームは敗れただけに、「（内海は）踏ん張ったけど、慎重になりすぎた。ミスしたほうが負ける」と厳しい表情だったが、雨上がりの主将は、やっぱり頼りになる。