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休息は、仕事の中止にあらず、仕事の転換にあり。



--休息は、仕事の中止にあらず、仕事の転換にあり--

明治の偉大な医学者であり哲学者の森田正馬の言葉。


クリエイティブな仕事をしていると、パソコンに向かう作業も多くなり非常に疲れることがあります。
そんなときに限って、休憩しようと思って横になると余計に脳が覚醒し、一向に疲れは取れません。
気分転換には、一旦パソコンから離れ、他の作業をすることです。

パソコン仕事をする人は、一日2時間程度の散歩(午前中)が有効だそうです。
これは忙しい現代人にとって非常に難しいことではあるけど、これをやるとやらないとでは仕事の能率も全く違ってきます。

パソコンは平面の作業で、一部の脳しか使っていません。一方、散歩は五感をフルに使う作業。
五感を使えば、脳は格段に活性化します。
部屋の片付けや料理など、最も有効な手段です。
違う生活圏の人と積極的に会う機会を持ち、新しい価値観に触れることも大事です。

朝、起きると真っ先に部屋の片付けをする習慣は、毎日続けると良い結果に繋がります。
朝が弱いという人は、是非、この方法を試してください。

最後に一言。良い習慣が良い人生を形作ります。

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正馬は神経症の治療にも熱心に取り組み、森田療法を確立しました。
神経症はその人の人格、同義の意味で性格でありますが、自分の意思で矯正出来たり治るものではありません。
治らないものは仕方ない、そういう自分を受け入れ、症状はさておき、やるべきことをやろう、という治療法です。
「ありのままの自分を受け入れる」ことこそが治療の始まりなのです。
この「ありのままの自分」を受け入れるということがなかなか大変なのですが・・・
勿論、意識して変えられる部分は変えていく努力も必要だと思います。

森田療法をやっている病院に入院するとまず3日間絶対伏臥といって、3日の間は何もせずベッドでひたすら横になります。
それは人間に取って大変な苦痛となります。
やがて、その状態が我慢できなくなり、何か始めたくなります。
じっと動かない状況に身をおいて、その人のやる気を引き出すのです。
それから作業療法に取り組んでいきます。

それを続けていると、身体を動かし続けることがいかに心地よいか、身を持って体感することになります。
特に引き篭もりの若者に、実践して欲しい方法です。

引き篭もりの若者が部屋で何をしているかというと、横になって寝てばかりいることが多いのです。
しかし、頭の中では常に何かを考え続けています。
それは答えの出ない堂々巡りの思考です。
そういう生活に慣れてしまうと、身体を動かすのが億劫になります。

その悪い習慣を治すのに、可能ならば違う環境に身を置き、働くことがいかに気持ちのいいものか身体で心で体感することです。
そういった環境や経験を与えるのに森田療法は適していると考えます。
プロフィール

Rui

Author:Rui
瑠衣(ルイ)

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