黒石署は３日、民事訴訟の取り下げを名目とした架空請求で黒石市の会社員女性（３５）が現金約６９万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として調べている。同様の被害は他県でも起きており、注意を呼びかけている。

　同署などによると、女性は６月２１日、携帯電話に「サイト利用料金の未払いがあるので連絡して下さい」などと記されたメールを受信。表示された番号に問い合わせたところ、携帯サイト運営会社を名乗る男から「相手に訴訟を起こされている。取り下げるため弁護士の手続き費用が必要」などと現金を請求され、同２２日午後２時ごろと２７日午後２時ごろの２回、黒石市内の郵便局から東京都内の指定の住所に、現金書留で計６９万１０００円を郵送したという。

　２日にさらに請求の電話があり、不審に思った女性が３日、同署に被害届を出した。【宮城裕也】