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韓国 電源喪失原発に稼働許可
7月5日 1時19分

韓国政府は、ことし2月に操作ミスなどから一時、すべての電源が喪失した原子力発電所に対し、4日、再稼働を許可し、日本の原発事故のあと原発の安全性について関心が高まるなか、原発のあるプサンなどで再稼働に反対する集会が開かれました。

韓国、プサンにあるコリ原子力発電所1号機は、定期点検中のことし2月、操作ミスなどで外部電源からの電気の供給が止まり、非常用の発電機も作動しなかったため、12分間にわたってすべての電源が失われる事態に陥りました。
さらに、この事故について、原発を運営する事業者が、1か月以上にわたって報告しなかったことが明らかになり、韓国政府は運転の停止を命令しました。
これについて、韓国政府の原子力安全委員会は4日、記者会見を開き、コリ原発1号機を詳しく点検した結果、安全が確認されたとして再稼働を許可したと発表しました。
韓国では現在、16機の原発が稼働中ですが、東京電力福島第一原発の事故以降、原発の安全性に対する関心が高まっていて、再稼働に反対する市民団体が4日、首都ソウルやコリ原発のあるプサンで抗議集会を開きました。
この問題を巡っては、与党議員の一部なども、再稼働に慎重な姿勢を示しており、韓国政府としては、地元住民のための説明会を開くなどして、理解を得たい考えです。

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