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魔法少女リリカルなのは ~全てを変えることが出来るなら~ シリーズの第二作品目が出来ました!

朝我零のパターンとは大きく変わり、主人公も変わり、内容もどこか変わっていますが、前作の設定をいくつかつぎ込んでいます。

前作とは違った視点と流れの全てを変えることが出来るなら、どうぞお楽しみください。
第零話 出逢いは時を越えて
新暦0075年 

『古代遺物管理部 機動六課』は次元犯罪者『ジェイル・スカリエッティ』の手によって消滅の危機に瀕した。

俺、『フェンリヒト・スターニス』はFW部隊の『スバル・ナカジマ』と『ティアナ・ランスター』と『キャロ・ル・ルシエ』と『エリオ・モンディアル』の4人と共に地上に迫るナンバーズやガジェットドローンとの激しい戦闘を繰り広げていた。

俺はナンバーズの2名と戦闘をし、苦戦を強いられたがなんとか勝利した。

・・・だが、スターズ部隊のスバル・ナカジマは敵となった姉『ギンガ・ナカジマ』との望まぬ戦闘をされ、戦死した。

ティアナ・ランスターはナンバーズの罠にはまり、3体1と言う圧倒的多数の相手に敗北、そのまま戦死した。

一方でライトニング部隊のキャロ・ル・ルシエとエリオ・モンディアルは敵となった少女『ルーテシア・アルピーノ』とルーテシアの使用する召喚獣によって相打ち、両者は戦死した。

隊長達はライトニング隊長の『フェイト・T・ハラオウン』はジェイル・スカリエッティの発見し、逮捕に成功した。

スターズ隊長の『高町なのは』は、聖王のゆりかごでヴィヴィオと決着をつける。

結果として、俺たちは勝利し、ゆりかご内部に潜伏するナンバーズのクアットロと言う女性の撃墜に成功した。

そしてヴィヴィオの救出も成功した。




だが、俺の戦いは終わっていない。

「ギンガ!やめろ!!これ以上、誰も苦しめないでくれ!!!」

俺は、スバルが殺された後にギンガと対決していた。

心と感情を失い、ただ戦うだけの機械となってしまった彼女に、俺は何度も声をかけた。

「ぐっ!!!」

だが、彼女は攻撃をやめなかった。

俺を殺すことしかないのだろう。

「ギンガッ!!!」

何度も声をかける。

スバル達を失い、ギンガまでも失うわけにはいかない。

その一心で戦った。

「ぐっ・・・ぁ・・・・」

だが、ギンガの拳が俺の腹部を貫いた。

腹部から流れる大量の血。

もはや防御も回避も出来ないであろう。

その末、俺はとうとう・・・ギンガに銃口を向けた。

「・・・ごめん、ギンガ」

そう言って俺は――――引き金を引いた。

「っ・・・フェ・・・リ」

「ッ!?」

ギンガは死の間近、俺の呼び名『フェリ』と呼んで―――息を引き取った。

「ぅ・・・ぁぁ・・・・ああ」

俺は、救えなかった事に、絶望した。

誰も救えなかった。

大切な仲間を、誰一人として救えなかった。

(これが俺の臨んだ結末?)

(冗談じゃない!!!!)

(仲間を助ける為に仲間を殺して・・・)


「違う・・・・」


(こんなの、見捨てたのと変わらないじゃないか!!!)

(誰かの犠牲の上で手にした世界なんて・・・そんなもの、俺はいらない!!!!!!)

「誰か・・・お願いだから・・・・今度は、間違えないから・・・・がはッ!!」

腹部の出血は止まらず、いよいよ吐血までしてしまった。

「お願い・・・だか、ら・・・・」

(皆を救う、運命を変える力を――――――)

そして俺の意識は闇に堕ちていった。










「大丈夫、その願いさえあれば、きっと叶えられるさ」

(・・・誰だ?)

俺に声をかける、男性の声。

「未来のお前は、どんな絶望の中でも決してあきらめず、未来を手にする奴になるんだ」

(そんな不確定な未来じゃないんだよ!!俺は今を変えなきゃいけないんだ!!!こんなふざけた結果なんて、変えてみせる!!!!否定してみせる!!!!!だから俺に力をくれ!!!!!!!)

「・・・死んだ今の前に与える力なんてない。与えたところで、死人に出来ることなんて呪う程度だろうな」

(っ・・・なんだと!?)

皮肉にも否定できない事実。

間違っていないと言うことが、あまりにも悔しかった。

・・・変えることは、できないのだろうか?

(お願いだから・・・神様でもなんでもいいから、俺に力を・・・・今度は、絶対に守ってみせるから・・・俺に力をくれ!!!!)

涙ながらに伝えた想い。

笑われても構わない。

これが、俺の想いの全てなのだから・・・

「・・・なら、俺はお前の背中を押してやる。今のお前に届かないのなら、お前の未来にある・・・その力を―――」

(俺に力を――――――!!!!)

そう言うと彼は俺に向けて右手を差し出す。

「お前の進む道には、今まで以上の絶望が溢れているはずだ。だけど、どんな困難も乗り越えられるはずだ。だからフェリ・・・俺は、そんなお前の未来で―――待ってる」

(お前は・・・誰だ・・・・)



そして俺を銀色の光が包み込んで――――――













「え・・・」

気づくと、俺はミッドチルダにいた。

場所はゆりかご戦の時にギンガと戦った場所。

だが、おかしい。

世界の色が白黒になっている。

まるで――――――時が止まったかのように・・・


「掴まって」


「え・・・うわっ!?」

刹那、俺の右耳から少女の声が聞こえたと思ったら右手を掴まれ、走らされた。

「君は!?」

黒く長い髪に黒いカチューシャを付けた細身の少女。

黒い魔法少女を思わせる少女は冷静な声で俺に話す。

「私は『暁美ほむら』。詳しい説明は後。今は私の手を離さないで」

「それってどういう・・・・ッ!?」

すると俺たちの空間は歪み、まるでレールを走っているかのように決められた道を走っていた。

先の見えない、謎の道を・・・ただひたすらに走っていた。

「・・・」

小さく、柔らかく、か細い右手。

握っている手はあまりにも弱々しいのに、芯を感じる。

そんなことを考えながら・・・俺は暁美ほむらと言う少女に連れられていくのだった。






「・・・ッ!?」

そして暁美が立ち止まると、世界は色を取り戻した。

「おい・・・これって・・・・!?」

俺は目を疑った。

俺たちがいるのは、ミッドチルダのとある街だった。

傍の店にあるカレンダーを見ると、驚きの内容が書かれていた。

『新暦0072年 6月』

「3年前・・・確かこの頃って」

この頃、俺は第四陸士訓練校に入校していた。

スバル・ナカジマとティアナ・ランスターの2名と出逢う場所である。

「時を・・・遡った、のか?」

「その通りよ。あなたと私は、3年前の時にいるわ」

暁美は髪を靡かせながらそう答える。

「・・・俺は生きてて、過去に遡った・・・と、言うことなのか?」

俺の質問に、暁美は静かに頷いた。

「・・・暁美、教えてくれ。お前は何故俺を過去に飛ばした?」

「・・・」

暁美は静かに黙った後・・・ゆっくりと、静かに答える。


「あなたの想いは理解しているつもりよ。そしてあなたのしたいことも・・・理解しているつもりよ。私は・・・いえ、“私達”はあなたに力を貸したい」

「・・・暁美、お前」

彼女は俺の事を知っている。

俺の悲しみを知っている。

だから俺に力を貸した・・・手を差し伸べてくれた。

「・・・ありがとう。暁美」

「・・・勘違いしないで。私は感謝されるようなことをした覚えはないわ」

「あ、ああ・・・ごめん」

冷たい人なのか、優しい人なのか全く分からない人だった。

「・・・ついてきて。あなたに会わせなきゃならない人がいるの」

「?」

よくわからないが、取り敢えずついていくことにした。







しばらく歩くと俺達はある一軒家に辿り着く。

「・・・家、だよな」

「入りなさい。中で“皆”が待ってる」

「皆?」

疑問に思いながらも俺は暁美に連れられて家の中に入るのだった。

そして招かれる客としてリビングに辿り着く。

「まどか。連れてきたわ」

「?」

暁美と共に入ると、4人の少女がそこにいた。

「あ、ほむらちゃん!お帰り♪」

「ええ。ただいま、まどか」

暁美に笑顔で駆け寄るピンク色の髪に紅いリボンで二ヶ所を結んでいる少女。

「えっと・・・???」

思考を整理しようとするが、途中で混乱して思考を停止させてしまった。

すると金髪の髪にくるくると渦を巻いたツインテールの少女が俺に声をかける。

「私は巴マミ、こちらは鹿目まどかさん。そしてこちらは佐倉杏子さん、美樹さやかさんです」

赤い髪のサイドポニーの髪をしてお菓子をバクバク食べているのが佐倉で、水色のショートカットの少女が美樹。

「やっと来たか~、ポッキー食うか?」

「あ・・・いや、今はいい」

佐倉は俺に菓子を渡そうとするが、俺は断った。

取り敢えず俺は床に座ると暁美達も座る。

「それで、暁美達は何で俺に協力してくれるんだ?」

本題に入ると、巴が代表して話し出す。

「フェリさんの事情は大方知ってます。私達はあなたに協力するようにとお願いされているんです」

「・・・誰に?」

「それはその人の希望でお話しできません。ですが、信用して大丈夫ですよ」

と、言われたが、やはりどこかまだ信用出来ない。

・・・だが、今の俺は迷っている暇はない。

過去にいるのなら、変えなければいけない。

今度こそ、あの時の未来を変えてみせる。

「・・・分かった。取り敢えず信じる。俺に力を貸して欲しい」

そう言うと、5人は静かに頷く。

すると鹿目が俺に言った。

「私達皆、フェリさんの味方だからね!」

「っ・・・」

その言葉に、嘘がないのは彼女の笑顔と真っ直ぐで純粋な瞳を見れば明らかだった。

「そう言う事!」

美樹がそう言うと佐倉も巴も暁美も同感らしく、頷いた。

「・・・ああ」

信じることにした。

何よりも、変えなければいけない未来の為に。













・・・それから、再び2年が経過した。


新暦0075年 4月。

彼の物語は、再び始まる。
てなわけでまどか☆マギカのキャラ5人を一気に登場させました。

・・・あ、別にまどマギのストーリーとは一切絡めません。

ただあの5人がある人の話しによって、フェリに協力する形になっています。

そのある人と言うのは、いずれ明らかになりますので今は謎のキャラと言うことで。

次回から本格的に物語がスタートします。

とはいえ、かなりオリジナルの部分があるので投稿はとても遅いです。

というかまったくもってトロイです。

それでもよければこれからも応援よろしくお願いします。
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