大丈夫だ。問題ない
第三十管理外世界
ここは、非常に危険な魔物や分類不明な生物がすんでいる。
ゆえに、管理局としては放置しておいたのだが、ここ最近。魔獣たちが別世界へ何故か飛ばされるという奇怪な事件が起きていた。
原因究明に乗り出した管理局が調べた結果、この世界にあるロストロギアが原因と分かった。
早速封印処理にかかろうとしたが、途中魔獣に会ってしまい現在交戦中である。
しかし、ここの魔獣はどれだけ幼くてもAランク相当の力はある。
成体にもなるとSランクもあるという。
これだけだとわずか二個小隊でしかきていないこの部隊では歯が立たないように思われる。
だが…………
「S○NYの技術は世界一ィィィィィィィ!!」
ドォォォォン、ドゴォォォォォン……
「悪ィガ、こっから先は一方通行だァ!!元の場所へ引き返しやがれェェェェ!!」
ギュゥゥゥゴォォォォォォ……
「……なぁ」
「何でしょう隊長」
「あいつらはもう少しまともに戦えないのか?」
離れた場所から見るのは今回の任務の指揮を任された小隊長と、仲間が戦っているのを眺めながら後方支援を行っている管理局員Bだった。
「まあ、成果は上げてるので問題はないかと」
「いや。それはそうだが……」
チラッ、と隊長が再び戦場を見る。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オォォォラァァ!!」
「その散り様でこの俺を興じさせよ。雑種!」
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~」
「やったねたえちゃん!手柄が増えるよ!!」
思い思いにアニメの台詞を叫びまくる隊員たち。
その光景に隊長は頭が痛くなってきた。
しかも約一名、魔獣を治しそうな台詞を吐いていて、さらに一名死亡フラグを立てている。おいばかやめろ。
「こんな連中がAAランクオーバーになっているとは……」
「最近入ったAAAランクの少女たちを起用すればよかったのでは?」
「まだ九歳だ。こんな危険な任務は避けたい。というより、まだ遊ばせていい年頃なんだ」
打って変わってこちらの隊長は大変良識深い人間であった。
その言葉に管理局員Bは納得。
そして、
「ぎゃああああ!!なんか増えたあああああ!!」
「もう、ゴールしてもいいよね……」
「俺って本当に馬鹿……」
「ティロ・フィナーレ!!」
「なん………だと……!」
もうふざけているのか真剣にやってるのかわからない仲間を見る。
(あー。あれは下手すりゃ死ぬな。一応こうして治癒と強化をかけ続けてるけど……仕方ない)
局員Bはおもむろに立ち上がると、現在激戦が繰り広げられている地帯に目を向ける。
「すいません隊長。アイツらにそこから離れるように念話送ってくれますか?」
「むっ?……ああ分かった」
すると隊長は戦ってる局員に向かって念話を飛ばした。
直後、彼らは血相をかいてこちらに戻ってきた。
そして一様に言う台詞は……
『冗談じゃない!殺人犯と一緒の部屋で寝られるか!!俺は部屋に戻る!!』
「誰が殺人犯か!!」
いきなりわけの分からない死亡フラグを言われて怒鳴り返すB。
そして、己のデバイスを起動させ、魔力を集中させ、魔力を纏った剣型アームドデバイスを振るう。
「一撃滅殺!童女謳う華の帝政!!」
すると、赤い巨大な斬撃が魔獣たち目掛けて飛んでいき、魔獣たちを一掃した。
カチンと鞘に剣を収めると、局員Bは振り向く。
「さ。これで障害はなくなりましたし。行きましょうか」
「いつもながら。凄まじい威力だな」
「いえ。これでもまだ精進が足りませんよ」
そう話す隊長とB。
その離れたところでは…
「今の赤セイバーのだよな」
「おお。やはりアイツは赤派か。同士だな」
「何を言うか。青セイバーだろ」
「貧乳に用はありません」
「何だと貴様!!ここで第134次論戦をやろうってか!?あァ!?」
「上等だゴルァ!!かかってこいやぁщ(゜Д゜щ)!!」
そんな論争が勃発していた。
それをみた局員Bは「手伝わないなら今後一切お前らにDVDやゲームや漫画は貸さない」といった。
すると全員土下座して謝った。
今日も世界は平和(?)だった。
追記・ロストロギアは封印できました。
どうもKyoです。
小説が煮詰まっているのにこういうのだけはすらすら出てくる。
なにこれ怖い……
本編のほうは何とか今年中に上げたいです。
それでは。
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