最終更新: 2012/07/04 21:31

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あるボールペンの輸入差し止め 税関「形状材質から武器と判断」

あるボールペンの輸入をめぐって、輸入業者と税関当局の見解が食い違っている。
問題となっているのは、アメリカの老舗銃器メーカー「スミス&ウェッソン」のボールペンで、航空機用のアルミが使われているという。
このボールペンを輸入している業者は岐阜・関市にある「山秀」。
山秀は、海外製品を中心に、ナイフ類やセキュリティーグッズなどを扱っている。
山秀では、これまでにおよそ1,000本ほど、このボールペンを輸入・販売したというが、2011年4月、突然、税関からこのボールペンが武器にあたるとして、輸入の差し止めを言い渡されたという。
山田敏雄社長は「税関の見解は、筆記用具の形をしているけれども、護身用の武器である。だから、武器である以上、武器の申請をしなくてはだめだと」と語った。
税関が護身用の武器であると指摘したのが、先端部分。
都内のミリタリーショップでは、問題となっているボールペンを販売していたが、これに形状のよく似た護身用グッズも一緒に販売していた。
販売されていた海外製の護身用グッズは、問題のボールペンとよく似た形をしていた。
しかし、山秀側は、このボールペンについて、先端部分はデザインで、あくまでも筆記用具だと主張している。
このボールペンの製造元「スミス&ウェッソン社」は、坂本龍馬が愛用していたとされる2丁の拳銃を製造したことでも知られている。
山秀側は、銃器メーカーが製造したことも、武器として判断された一因ではと推測したうえで、山田社長は「武器ではないものを、武器申請するのは、わたしの信条が許しません」と語った。
一方、輸入差し止めを決めた名古屋税関は、あくまでもこのボールペンの形や材質がポイントであると指摘している。
名古屋税関業務部の酒井孝敏管理課長は「先がとがっているとか、材質が非常に頑丈にできているとか、握っても滑らないようなくぼみができているとか。総合的に見て、武器として判断しています」と語った。
このボールペンは、都内のミリタリーショップで売られていた護身用グッズなどと同じ扱いとなり、輸入・販売するには、武器として経産相の承認が必要だという。
武器として認めたくない業者側と、武器として申請すれば輸入できるとする税関側。
すれ違う両者の意見は、平行線のままとなっている。

(07/04 18:11)


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