ものっっっ凄い読者様をお待たせしましたが、何とか更新致しました!
滞っていた感想も時機に返していきたいです!
仙水さん痛む
しとしとと雨が降ってきた。
廃墟のアパートはやはりボロが来ているようで所々雨漏りしている。そのピチョンピチョンという一定のリズムが楽しくて私は思わず踊りだしてしまう。
「機嫌が良すぎじゃないか? ヨナ」
安っぽいクッションに腰を下ろしながらそう声をかけたのはハギリ。一見ブスッとした表情で機嫌悪そうに見えるがあれはこれからやってくる来客が待ち遠しい気持ちの裏返しに違いない。私も同じ気持ちだから分かる
降り始めも急だったせいか、雨が止むのも急だった。
そして雨上がり特有のあのなんとも言えない匂いがあたりに立ち込める頃、待望の来客がやってきた
片手にボストンバッグを持ってアパートへと続く坂を上ってくるその人の姿を見て、私はアパートの窓から身を乗り出し大きな声で言った
「おかえり! 忍お兄ちゃん♪」
私の姿を確認して手を振ってくる忍お兄ちゃん
急いで階段を駆け下りる。一番にお兄ちゃんを迎えるのは私の役目だから
古くて走る度にギシギシと悲鳴のような音をたてる階段を降りきって、帰ってきたお兄ちゃんの胸に飛び込もうとしたがそこには既に先客が…
「兄さん、お帰り」
「あ、ああ」
いつの間にかハギリのバカは滅多に見せない笑顔を見せてお兄ちゃんの手を握っていた。私の後ろにいないから安心していたけど、まさか一番にお兄ちゃんに会うために7階から飛び降りるとは…
ライバルの思わぬ作戦に感心と悔しさが胸の奥からこみ上げてくる
近接戦闘能力では私が圧倒的に優れているのにも関わらず、時々手合わせでハギリに負ける原因はこういう絡み手の上手さにあるのだと思う。
その上手さを私は学ばなければならない。来る忍お兄ちゃんファーストコンタクト争奪戦のために!
そんなことを考えて一人静かに燃えていたせいだろう。
忍お兄ちゃんの後ろからひっそりと忍び寄る影に気づかなかったのは……
午後には当初の予定通りお買い物に行った
先ほどの雨を感じさせない良く晴れた日になったので買い物客は予想以上に多く、あまり大きくないショッピングモールは人の波で酷く混雑していた
私はあまり人ごみが好きじゃない。というかむしろ嫌いだ
男の人の視線は特に不躾にジロジロみるので大嫌いだ
きっと人見知りが強いことを知っている私は心のどこかで他人に対するバリヤーのようなものを張っていて、その薄い膜越しにどこか他人ごとのように世界を見ているのだと思う
だから初めて会う人には自然と冷たくなる
そんな私がお兄ちゃんを好きになった理由は、お兄ちゃんも同質の壁を築いていたからだ
最もお兄ちゃんの場合は世界に対する嫌悪や負の感情が強いから全く同じって訳でもないけど……
「どうしたヨナ? 何か欲しいものでも見つかったのか?」
そんな素振りは全く見せないお兄ちゃんは笑顔を見せてそう言う。初めてこの笑顔を見た人は本当に心の底からお兄ちゃんが笑ってないことにおそらく気づかないのだろう。
そんなことを考えると私は急に悲しくなって、こちらに前屈みで笑いかけるお兄ちゃんの頭をナデナデしてあげた
寂しい時にこうされると私はとっても嬉しくなるから
「……ヨナ?」
本当に不思議そうに窺うお兄ちゃんが何かとっても可愛くて、それがとても可笑しくてクスクス笑いが止まらなくなる。後ろでハギリが何か言っているけどそんなのは気にしない
いつかこんな風に忍お兄ちゃんも心の底から笑えたらいいなと私は思うのだった
久しぶりに見るヨナの姿は大分大きくなっているのだろうなとボストンバッグを抱え、スファルトの舗装がすっかり剥げてしまった道を歩きながら思う
旅団の仕事と夜号に顔を見せに行く以外はこうしてなるべくヨナたちのもとに通っているが、長い仕事が続いたりムクロとの無限組み手が続いたりすることもあり、時折どうしても今回のように四ヶ月ぐらいは通えない日がある
その侘びを込めて今日はどこか外へ連れていって好きなだけ服を買ってやろう。そんなことを考えながら待ち合わせ場所の廃墟同然のアパートに行くと、直ぐに五階の窓からヨナが呼びかけてきた
少しパーマのかかった翠色の髪が肩まで伸びて、目にかかった髪を煩わしそうにしているヨナ。背の方は……あまり伸びていないが、少し雰囲気が大人っぽくなったような気がする
知らぬ間に父親の気分になっていた俺は殺気がなかったこともあり、目の前の地面が突然弾けてようやく身構える
気づけばモウモウと辺りに砂埃が巻き起こり何が起こったのか一つとして理解できないまま、自分の手はいつのまにか強く握られていた。冷たく、大きな手だ
「兄さん、お帰り」
砂埃が晴れると目の前には笑顔のハギリの姿が。
こっちは自分が実の兄だと知ってからは随分幼くなったものだと忍は深いため息をつく
(わざわざ五階から飛び降りなくても直ぐに向かうというのに、少しヨナを見習って欲しいものだ)
そう思う側から階段を凄まじい速さで駆け下りてくるヨナの姿を見て再び大きなため息
ハギリに出遅れたことを悔しがっているようなヨナを見て、もっと大人な対応をしろとハギリに目線で非難の意を伝えるが本人は知らぬとばかりにプイッと視線を逸らす
歳を考えたまえ、歳を
ヨナの機嫌をとるために買い物に行った後は適当なレストランで夕食をとった。夜号や旅団で常に良い食事をとってきた俺にはその店の雑な味付けにあまり食欲が進まなかったが、そんな料理をおいしそうに食すヨナの姿を見て忘れかけていた罪悪感が胸を焦がす
俺の都合のために生きて、俺の都合のために大切な青春の数年間を無駄に過ごしているヨナ。ハギリもヨナのお守り兼話相手として状況を同じくしているが……まぁいいだろう
「ヨナ…」
「うん? どうしたの忍お兄ちゃん?」
ヨナは口の中にリスのように物を詰め込んで不思議そうに首を傾げる
俺は前々から容易しておいた依頼書をテーブルの上に乗せた
「後半年だ。半年後のハンター試験で、この依頼を受けてくれたらもう自由にしていい。旅団のメンバーに会うのも、俺達に関わらず自分だけの人生を歩むのもヨナの自由だ。君にはその資格がある」
「兄さん!?」
ヨナは最初に俺が隠遁生活をするように申し出た時と同じように悩み、しばらく賑やかなレストランの中に無言の一画が生まれる
そして何か言いたそうに口を動かすが、逡巡があるのか上手く言葉に出来ないようだ
「そ、それはもう私が用…無しってこと?」
数分とも数十分とも思える長い沈黙の後に出したのは不安が滲んで今にも泣き出しそうなそんな声だった
……予想外だった。コロコロと表情を変えるヨナの顔からまるで人形のように感情が剥がれ落ちて行く
どうやら俺の言葉が足りなかったようだ
「そういうわけでは無い。ただ俺のような人間について来てヨナが幸せになれるとは思わないだけだ。知っての通り、俺は他人を自分の都合を通すための道具としか考えてないような男だからな」
ハギリが何か言い出しそうにしていたが、俺は手でそれを遮る
今はヨナの返答を待つのが先だ
「そんなことないよ! 忍お兄ちゃんは私と同じだから分かるもん! 私と同じように過去に同じように痛みを負った人だから、その痛みを知っているから他人に優しくなれる。そんな人が悪い人な訳ないもん!」
「そこまで俺を買い被るな、ヨナ。それに善悪などという曖昧なものの話は今していない」
「……私は忍お兄ちゃんと一緒にいたいんだよ」
潤んだ声で漏らしたヨナの声でハッと言い過ぎたと気づく
ただ真実を述べただけだというのに
自慢ではないが俺は控えめに言っても良い人間ではない。むしろ人間という存在であることを嫌悪して、人間に自分の罪を償わせるということを目的にしているようなそんな愚かで下らない人間だと自負している。だからこそヨナの言葉に動揺した。
……ヨナは知らなすぎるのだ。この世界も、この世界に住む人間も
こうして今ヨナを泣かしていることが、まさに俺がいないほうがヨナが幸せになるという証明になっているというのに…
それすらもまだヨナには理解出来ていないのだ
「すまないヨナ、だが考えていてくれ。お前はまだ若い。やるべきことが、やりたいことがまだまだこの世にはあるはずだ」
その後もずっとヨナは無言だった。明日には旅団の仕事が入っているので、俺も今日の内に帰らなければならない
いつもなら必ず見送りで胸に飛び込んでくるヨナの姿もなく、ハギリ一人の見送りだった
「兄さんのヨナを大事にしたい気持ちも分かるけど、ヨナもまだまだ子供で甘えたい盛りってことも忘れないでね」
「……ああ、肝に銘じとくよ」
俺はハーレー(盗品)に跨りエンジンも温まったようなので夜道を発進する。この時間帯なら高速で二時間もしない内に空港へつくだろう
風の音がゴウゴウと耳元で唸って、ヨナへ謝れと急かしているように聞こえる。勿論これは俺の罪悪感が生み出した幻覚だと分かってはいるものの、もやもやした気持ちはどうにもならない
風の音から逃げるようにギアを上げアクセルを捻ると心無しか幻聴が弱くなったように感じて、ただスピードを上げていく。230を超えた時点でさすがに少し速度を緩めようとした時、突然前輪のタイヤがバスッと嫌な音を立ててバーストした。直ぐ先に緩いカーブがあるのだがバーストしたせいかタイヤが横滑りして曲がりきれない
瞬時にバイクの座席を足場に蹴るようにして一回転し、即座に流で下半身にオーラを集め速度を殺す。アスファルトと特注の靴の間に火花が飛び散り、数十メートルほどの焦げ痕を残してようやく制止した。バイクは道路を飛び出して近くの木にぶつかり炎上したらしく、てらてらと深夜の高速を照らしている
バイクの整備は完璧だった。釘も踏んでないのにいきなりのバーストはありえない
おそらく何か細工がしてあったのだろう。狙われる相手が多すぎて特定できないが、こんな小細工で襲撃が終わるとは思えない。おそらく確実に殺りにくるため二段構えで襲ってくる。そして人気のない深夜の高速という条件は殺すのに最適な条件だ
「来るなら今……」
「ご明察の通りだ」
男にしては高めの声が高速横の茂みから聞こえてきた。どうやら一人らしい
随分となめられたものだ
「そんな暗いとこにいないで少し話でもしようじゃないか?」
「今出てってやるよ」
よっと、と言いながら出てきた男は黄色のブランドのスーツを着こなし白い歯を見せ付けてくる凡そこういう荒事とは無縁そうな金髪の男だった。
「あれ? 俺のこと覚えてるって顔してるな、おいww」
「忘れるはずもないさ、コレオ」
マフィアの用心棒していた時の同僚で、そのマフィアが蜘蛛に襲われたこともあり今現在蜘蛛に所属している俺を逆恨みしている人物。かつては俺を殺すためにゾルディック家を雇ったこともある
あれからは何も進展が無かったためすっかり諦めているかと思ったが、この様子じゃそれも期待できそうにないな。
「今度は人に頼らないんだな」
「おいおい、勘違いすんなよな。ゾルディック家を雇ったのはあくまで俺のボスだ。口聞きしたのは俺だけどな」
コレオはニヤニヤと気色悪い笑顔を浮かべながら近づいてくる。喜悦と軽蔑が入り混じった不思議な顔は見る者に生理的な嫌悪感が沸く
「だが俺もこの数年間何もしないでいたわけじゃないってことを見せてやるぜ!」
瞬間おどろおどろしいオーラが爆発する。ヒソカ程ではないがかなりの練だ
本当に毎日毎日気がおかしくなるほどの特訓をしたのだろう
だが……それゆえに悲しいな
「どうだっ! これでも不満か?」
呪念錠を外し、ムクロとの無限組み手によって俺の念は更に高みへと行ってしまった
「ハァァッ!!!!!!!」
俺が練をすると共に黄金色のオーラが渦巻き、木々は悲鳴を上げるかのように枝葉を散らす。自然を傷つけたくないので直ぐに出力は下げたが、それでもオーラの密度には変わりない。まるでオーラの外側と内側が隔絶された別世界であるように今のコレオは見えていることだろう
あまりの力量の差に呆気にとられたようなコレオの表情は見て憐憫の情がこみ上げてくるほどだ
「…………ハハハ、フハッハハハハ!!!! ウケケケケー!!!!!」
狂ったように突っ込んでくるコレオを軽くいなして背中を蹴りつけるとボギボギと嫌な音をさせながら吹き飛ぶ。だが直ぐに振り向くと再びこちらに襲い掛かってきた
常人なら息も出来ないほどの激痛を感じてない……
いくら気が狂ったとはいえこれはさすがにおかしい。薬でも使っているのだろう
ならば一撃で仕留めようと隙だらけの顔目がけて拳を繰り出すが、クイッと首を下げて回避する。薬と精神の錯乱がコレオの自我を奪っていることが、逆に戦闘に対する怯えや余計な考えを無くしてここまでの反射神経を誇っているのだろう。いわば全身直感の塊
複雑な攻撃をしてこない分対処は楽だが、時折自分の体が傷つくのも恐れずに腕の関節を捻じ曲げて攻撃してくる様は執念染みて恐ろしいものがある
だが一時の強さを求めた人物の末路は大抵酷いものだ。
コレオは全身が酷く傷ついて腕の血管からは血が流れ続け、暴れたせいであばら骨が内臓に刺さっている可能性もある。もはや瀕死の状況と言っても過言ではないだろう
ようやくコレオの目に意志が宿るとガクッと糸が切れたように崩れ落ちる
「ヒッヒッ、仙…水……こっちへ………来、こい」
死に行く者の最後の願い。それを無視するほど俺も外道ではない
赤い池の中でもがいているコレオの姿を見るともはや哀れみの気持ちしか湧いてこないのは俺も歳をとったということなのだろうか?
コレオの直ぐ横まで近寄るとほのかに嗅ぎなれた金属臭がした。もうほとんど自分の匂いになっているせいか刺激が薄い
「俺…を今すぐ助けて…ガハッ…………くれよ」
「……ああ」
今すぐ楽にしてやろう。振り上げた手刀を振り下ろそうと構えたところで頭を内側からトンカチで殴られたような痛みを感じ、地面にうずくまる
気づけば地面で真っ赤な血を撒き散らしているのは俺で、平気な顔で見下ろしているのはコレオ。
これまでの戦闘が幻覚だったとは到底思えない。その証拠にコレオのスーツは血でベトベトに汚れていて先ほどの瀕死の状況と何一つ変わらないでいる。
治癒? だったら何故俺が怪我をしている?
いったい何が起こったんだ…?
「冥土の土産に教えてやろう。俺の能力は自分を助けるといった奴の状況と自分の状況を入れ替える。この能力はたとえどんなに相手が強くても関係ないのさ。DDでハイになった俺は滅多なことじゃ死なねぇってことをつい最近知ってからは俺は無敵だ」
なる……ほど、たしかにこの痛みは俺がコレオに与えたものだ。遊ぶつもりはなかったが気鋼闘衣を出す相手まででもないと侮ったのが俺の敗因か。念能力者との戦闘に全力を尽くさないなんてどうにかしていたとしか思えない
……それにしてもその程度の条件でこの念能力とは制約が少し弱すぎるように感じる。DD、最近有名なドラッグの一種で命を縮める覚悟で念を増やし無理を通したのだろう。だがそのような薬物に頼っていてはいつか精神に異常を致して、まともに念能力が使えなくなるのがオチだというのに。目先の欲望に弱いのは相変わらずか…
とはいえその能力によって今自分が瀕死の目に会っているのは変えられようのない事実
偉そうに言える立場ではないと内心苦笑する。出血のせいか視覚はおろか、思考さえもぼやけてきた
「それにしても油断しすぎだぜ。養い子に泣かれただけでここまで精神にムラが出来るほどの腑抜けに成り下がっちまうとはな。正直ガッカリだよ」
「ヨ……ナのこと…か?」
「そのヨナちゃんだよ。まぁ、あいつ等もいつか殺すけどな」
薄れ掛けていた意識がふと面を上げる。
どうやら俺達はずっと尾行されていたらしい。今日だけで既に致命的なミスを何度しただろう? 少なくとも死んでも文句は言えないレベルだということは間違いないな
ゆっくりコレオが近づいてくるのが振動で伝わってくる。
もはやほとんど視界はないが、きっとあのねっとりとした笑顔を浮かべて近づいているに違いない。
「今はお前を殺してスッキリさせてもらうぜ!」
ブァッと何かを振り下ろす空気の音がした。
だがいつまで経ってもその瞬間がやってこない。不思議に思うがもはや目は開いてくれないので事情がよく分からないままだ
まさかここまで来て見逃すほどコレオもバカではあるまい。面倒が起きる前に殺すのは闇の稼業では常識だ
……ん?
気配がもう一つ増えている?
「おい、まだ生きているか? 死んだならそれはそれで面白いが、まだお前には生きてやることがあるんだろう?」
随分聞き覚えのある耳に残るようなこのハスキーな声は
「ムクロ…………か?」
頷いたような気配が伝わってきたのでひとまず安心したが、まず何故ここにいる?
「ちょうど暇を持て余して天空闘技場に行こうかと飛行船に乗ったら偶然お前の姿を見つけてな。暇潰しに追跡していたらこの男がお前を追跡しているのを見かけて今に至る感じだ。それにしてもこんな奴程度にやられるなんてお前も案外たいしたことないな」
ここまでを一息で言い切ったムクロに呆れるべきか、賞賛すべきか
まずそれは追跡という名のストーキングだと言うべきか、非常に悩ましいがどうやらもう口を動かす元気すらなくなってきた
「…すま……ない」
記憶に残っている最後は誰かに負ぶさる感触。酷く懐かしいそんな感覚だった
まさかの連続ムクロオチっ! でもいいじゃないムクロ可愛いんだもの
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