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メリークリスマス?
ちょっと疑問系だったりしますがスルー。

実は全部纏めて投稿しようと考えていたものの
予想外予定外の時間浪費により、ポケモンと世界樹の迷宮だけに……

今回は時間があまり無いのでこれで終わり
同時投稿の短編小説も読んでくれたらちょっと嬉しいです。
4話【VSシャワーズ】
 視点 ミズキ


マサラタウンに着き、一息吐いたっと
そういえば亀女の名前、訊きそびれてたな
別になんでもいいか、どうせもう会わないだろうし。

そういえばこの小さな町にオーキド博士……だったか?
有名なポケモン研究家が住んでるんだったな。

……正直、会いたくないな
人間としてかなりできた存在らしいし、相性が悪そうだ
ほぼ確実に、俺のポケモンの育てかたに文句を言うだろうし。

別にどうでもいいか
マサラタウンなんてさっさと抜けて、グレンタウンに急ごう
面倒事になる可能性はできるだけ摘み取っておきたいしな。

何も無い内にマサラタウンを抜け、海に出る
海の上は“なみのり”をガルーラに使わせ、その上に乗る
なお、子供は俺が抱っこしているので問題無くガルーラは泳ぐ
問題は……この、出てくる鬱陶しい野生のポケモン達だな。

メノクラゲ、ドククラゲ、パウワウにジュゴン
タッツーにシードラ、ヒトデマンにスターミーが主なポケモンかな?
とりあえず、手持ちに無いポケモンは片っ端から捕まえていく。

ガルーラは俺を乗せてるから戦わせず
飛ぶ事ができるピジョットやオニドリルに戦いを任せる
当然だが一撃で倒してしまうので手加減させる事は忘れない。

メノクラゲ、パウワウ、タッツー、ヒトデマンを捕まえた
所々に有る小島や岩にはシェルダー、ヤドン、コダック、ニョロモやクラブを発見
当然ながら全て捕まえ、手持ちに加えていく。

暫く海を渡っていると、薄い霧が出てきた
しかし……霧だと?

おかしい、海霧は暖かく湿った空気が冷たい海面上によって冷やされた時に発生する霧だ
しかし気温は特に暖かくもなく、海面も……温い
これでは霧が発生するような状況にならない。

となると、可能性が高いのは……何かが霧を発生させたという所か?
最も可能性が高いのはポケモン、そして手の込んだ動きから考え、トレーナー付きかな?
そしてガルーラはそれなりに珍しいポケモンであり、俺は1人……盗賊辺りだろうな。

「ピジョット、オニドリル、バタフリー
この鬱陶しい霧を“ふきとばし”てしまえ」

3匹のポケモンに“ふきとばし”を命じ、霧を消し飛ばす
霧は晴れた時、ドククラゲに乗った男女だった
女は金髪であり、髪の長い派手なイメージがする
男は緑髪の短髪、キザっぽい態度が鬱陶しいイメージを湧かせるな。

そして男女の乗っているドククラゲの側にはシャワーズ
どうやらあの霧はシャワーズの“しろいきり”らしい
撹乱に使うとは……馬鹿じゃないという所かな?

「で、お前らは何だ?」

なんとなく予想はできてるけどな
もう見た目から、黒い服で胸元にRの文字だなんて……

「なんだかんだと聞かれたら」

「答えないのが普通だが…」

「なら答えなくてもいいや
移動の邪魔だからさっさと消えてくれないか?」

何か長くなりそうな事を言おうとしたので強引に断ち切ってやった
男女は固まるも、我慢して強引に続ける。

「「ま、まあ特別に答えてやろう!」」

「別に答えなくても良いって言わなかったか?」

俺の言葉にこめかみをヒクヒクとさせながらも口上を続ける
こうなったらとことん邪魔してやろうかな……

「地球の破壊を防ぐため」

「誰が破壊するんだ?
というか、破壊されるような事って有るのか?」

「ち、地球の平和を守るため」

「どうやって?
もしかして悪人を狩る正義の味方さん?」

「愛と誠実な悪を貫く」

「愛を貫くのはともかく、誠実な悪ってどんな悪なんだ?
道ばたにゴミを捨てて、後で拾ってちゃんと捨てるとか?
それはただの馬鹿か間抜けにか思えんが……」

「キュートでオチャメな敵役」

「お前ら、意味を解って言ってるのか?
ちょっと辞書を引いた方が良いと思うぞ
本気で言ってるなら精神科の病院にでも行ってこい」

「ヤマト!」

「コサブロウ!」

「なら山脈と小手って呼ぶとしようか
文句が有るなら俺の行動を邪魔した自分に言うんだな」

「う、う……宇宙を駆けるロケット団の二人には」

「どうやって駆けるつもりなんだ?
宇宙服は高いし、そもそも宇宙に行く為には専門の技術や知識が必要なんだぞ
お前らがそれらを持っているとは到底思えないんだが?」

「しょ、しょ、しょ……ショッキングピンク、桃色の明日が待ってるぜ!」

「気持ち悪い、そんな明日は拝みたくないな
どうせ明日の色が決まってるなら黒でいいよ、楽だし目にまだ優しい
いや、薄い青とかも悪くないかな?」

「「なーんてな!」」

「で、何の用だ?」

「なんなんだよお前は!
人の台詞にケチばっか付けやがって!」

「で、何の用だ?」

「私達の口上を簡単に切り捨てないで!」

「で、何の用だ?」

「「…………」」

とうとう黙る2人
前言撤回、馬鹿じゃないと思ったがこいつらは馬鹿だ
面倒だし、さっさと消すか。

「ピジョット、オニドリル、バタフリー
あの馬鹿共はさっさと“ふきとばし”てしまえ」

「「へ?
うぁああああああああーーーーーーーー!
やな気持ちーーーーー!」」

3匹同時の“ふきとばし”により、アッサリと飛んでいく馬鹿2人
無意味な捨て台詞まで言って……本当に何がしたかったんだか。

……あ、シャワーズ、一緒に飛ばし忘れた
ポツンと水に浮いているシャワーズはとてもシュールな光景だな。

「で、お前はどうする?」

俺の言葉を聞いたシャワーズは水に潜り、さっさと逃げ出した
盗んでも良かったんだが、他人の手が加わっている奴を育てても楽しくないしな
躾けとかも面倒だし、邪魔になる可能性も高かった
ケーシィとギャロップは別だがな、最初の奴らだから仕方無い……何より既に躾け終わってるし。

……いや、逃がさずに殺してしまうべきだったか?
あいつらの下に向かったら後々面倒になる可能性も有るし
まぁ後の祭りだ、次に会った時にでも考えよう。

しかし、グレンタウン付近でロケット団が出てくるとはな
もしかしてグレンタウンにロケット団が居るのか?
……ロケット団、現在はどれだけの規模の集団なんだろうか?

まぁ、下手に手出しをしなければ問題無いか
俺の目的はグレンジムだけだし。

………………
…………
……

海を渡りきり、グレン島に到着したんだが……狭いな
これでグレンタウンを名乗っていいのか?
いや、確かに町なんだ、マサラより町なんだが……なんだかなぁ
マサラはまだ広かったから良いんだが、ここは狭いから村というイメージが出るな。

さて、そんな事よりジムだジム
ジムリーダーはカツラ、炎ポケモンの使い手だったな
海で捕まえた奴らはまだ鍛えてないし、勝てない可能性が高い
となると……まぁ適当にすればいいか。

そんな事を考えながら、案内板などを見てジムに向かう
偶に黒服黒帽子を見た気がするが全て無視
今、俺が必要としているのはジムだけだからな。

そして問題のジムに着いたんだが……現在ジム戦を受け付けていないだと?
張り紙に書かれていた内容を読んでみる。

現在ジムリーダーはタマムシシティへの出張により不在
予定では半年後に帰ってくる……か、って待て
張り紙が出された日時が書かれていないじゃないか!
いつ張り出されたか判らないのに半年後は酷すぎるだろ!

仕方無い、タマムシシティに向かうしか無いか
道中でポケモンも鍛えながら……そうだ、タマムシシティか
そこに向かうまでジムの有るセキチクシティ、そしてタマムシシティ。

上手くいけばセキチク、タマムシ、グレンのジムバッチが全て手に入るな
面倒だが仕方無い、とりあえずセキチクシティに向かうか。

一晩グレンタウンに泊まり、翌日に出発する事に決めた
何度か黒服を見かけたが無視しておく
変に絡まれるのはご免だよ。

翌日、とりあえずグレンタウンを後にしてセキチクシティへと向かう
道中にはふたご島という、山が2つ連なった島が有るがどうでもいい
伝説のポケモン、フリーザーが居るという情報も有るが興味無い。

根本的に、高所恐怖症の俺が鳥ポケモンを手に入れても意味は薄いしな
戦力の増強にはなるだろうが、不自由した事も無い
ま、見つけたら捕まえる程度の考えで十分だろう。

「なんだ、貴様は」

……またお前らかよ、ロケット団!
いい加減に俺を好き勝手に動かさせてくれよ
面倒な奴が出てきて……本当に困る存在だ。

「ただの旅人
俺はセキチクシティに向かってるんだ
面倒事はご免だし、さっさと出て行かせてもらうよ」

それだけ言って、さっさとロケット団から離れる
もっとも、奴らの視線から次に何をするのか予想はできてるがな
そう……予想はできてるんだよ、馬鹿共。

「信用できんな!
マタドガス! “スモッグ”だ!」

「モルフォン、“サイケこうせん”」

モルフォンを選んだ理由は簡単
毒タイプは毒状態にならない、そして毒に効果的なエスパー技も使えるからだ
案の定、マタドガスは簡単に倒される。

「な……貴様、我らロケット団に逆らうのか!」

「俺はすぐに出て行くと言っただろうが
それを邪魔して、勝手に仕掛けてきたのはお前だ
手出しされなければ俺だって何もしない」

「馬鹿にしやがって……アーボ!
あんな虫なんぞ“まきつく”で粉々にしてしまえ!」

「ゴースト、“ナイトヘッド”
動きが止まったらすぐさま目を“したでなめる”んだ」

“ナイトヘッド”の暗い光を受け、アーボの動きが止まる
その直後、ゴーストの舌がアーボの目を舐める
理由は簡単、“したでなめる”という技を受けた場所は麻痺してしまうからだ。

案の定、アーボの動きは停止してしまう
ロケット団も焦り出すが……悪いが、お前も退場してもらおうか?

「ケーシィ、“テレポート”
ゴーストはもう1度“したでなめる”だ」

「ヒッ!
あ、うああああああああああ!
目がぁ……目がぁあああ!」

ケーシィを出し、ゴーストを“テレポート”させる
出現場所はロケット団の目の前、そして再び目に“したでなめる”をさせた。

目を封じられ、身動きが取れなくなったロケット団は恐怖の声を上げる
さて、最後の仕上げもしておかないとな。

俺は目を麻痺させられ、蹲って身動きがとれないロケット団の胸ぐらを掴んで起ち上がらせる
目は閉じているが、その顔は恐怖に染まっていた
少し眼が見えないぐらいで情けない……敵の前だと仕方無いかな?

「改めて言うぞ、俺はただこの道を通りかかっただけだ
お前の邪魔をするつもりは無い、この意味は理解できるか?」

何度も頷くロケット団に僅かだが満足しつつ、掴んでいた手を放して投げ捨てる
逃げようと足掻くロケット団の鬱陶しい姿を踏みつけて止める。

「何故逃げる? さて、これは警告だ
次にお前が俺の前に立ち塞がったら……体中を麻痺させて海に放り込んでやる
それが嫌なら俺の邪魔をするな、いいな?」

何度も何度も、しつこいぐらい頷かれた
これだけ念を押しておけば大丈夫だろ。

「ちなみに、他のロケット団員が仕掛けてきて、俺の事を知っていた場合
お前が原因だと推測し、必ず仕返しをしに来てやる
それが嫌なら、変に俺の噂を流さない事だな」

足を退け、麻痺を治す道具を渡しておく
もし、すぐにこの道具を使って俺を襲った場合はすぐに海に沈める
これだけ脅せばしないだろうが……最終警告という奴だ。

「それを使えば麻痺は抜けるはずだ
さて……俺は消えるぞ、じゃあな」

ロケット団に背を向けつつ、歩き出す
もっとも、背を向けているもののゴーストが見張っているけどな
俺を襲ってきたらすぐに潰すように指示を出しているから問題無い。

しかし、後ろから聞こえてきた声は情けない悲鳴だった
大方、目が見えるようになってすぐに逃げ出したんだろう
声がフェードアウトしていったからその可能性が高い。

さて、さっさとセキチクシティに向かうか
念の為、ゴーストは戻さないまま歩き出す
ガルーラを出し、海を渡り始める。

途中で何人かトレーナーが勝負を仕掛けてきたが
空を飛べる奴らで迎撃して全て倒してやった。

水ポケモンを出すのは構わないが、対空戦は駄目らしい
当然といえば当然なんだがな……手持ちの水タイプはその辺りを重点的に育ててみるか?
まだ成長方針は決めてないし、考えておくか。

トレーナーを狩り尽くし、野生のポケモンを蹴散らし
やっとセキチクシティに着いたんだが……

そう、海路の近くにジムは有った
だがそのジムも……休業中だと?

えー……っと、ジムリーダーが不在の為ジム戦はできないと
帰ってくる時期は不明、出直してこいと……ふざけるな!
グレンも駄目、セキチクも駄目! いい加減にしろ!

はぁ……もういい、タマムシシティに向かうか
さて、タマムシシティへの道のりは……サイクリングロード?
自転車に乗って移動しろって事か?

ま、自転車なら……相変わらずどういう構造になってるかは謎だがポケットに入ってるしな
片付ける時は少し大変だが、さすがにこれぐらいは許容しないとな
基本の移動はギャロップに任せるから普段は使わないし、偶には使わないと。

そしてサイクリングロードに入ったんだが……坂道だな、しかも上り坂
無理だ、俺の体力と脚力と気力ではこれは辛い。

と、いう訳でゴーストの出番だ
先ず、俺は両足を上げてペダルに触れないようにする
そしてペダルはゴーストの手で動かしてもらう。

つまり俺はただ方向転換やブレーキだけで済み
自転車を漕ぐ作業はゴーストに任せるだけだ
利用できる存在は本当に助かるなぁ。

………………
…………
……

同じ体勢ばかりで少し疲れたが、問題無い
やっとタマムシシティに着いたか……
さて、いい加減にジム戦をしたい所だ。

したい所だったんだが……ジムリーダーが不在だと?
何? ジムリーダーのエリカは旅行へ行っているので現在ジム戦はお断り
帰ってくるのは……半月も先だって?

……いい加減、俺も怒っていいよな?
ジムの破壊ぐらいてもいいなじゃないかと思うんだが……なぁ?
ポケモン協会抗議を出しても……いや、出すべきだろうか?

仕方無い、元の場所に戻る羽目になるがヤマブキシティを経由してクチバシティに行くか
まったく……どうしてこう、タイミングが悪いのかね
何かに憑かれてるのか? 憑いているとしたらゴーストだろうが。

タマムシシティから東へ向かい、ヤマブキシティを向かう
何故かタマムシシティにロケット団を見たが、相手にすると面倒なので無視
気のせいかロケット団を毎日のように見てる気がする……気のせいだと思っておこう。

そしてヤマブキのゲートに着いたんだが……おい
いい加減にしてくれよ!

「悪いがここは通行禁止だ」

その一点張り、強引に突破してもいいんだが
既に顔を見られている時点で、指名手配とかされたら面倒だ
仕方無い、東西南北の4つのゲートが有るんだ
南へ向かって、クチバシティのついでに入ってみるか。

俺はタマムシシティに戻り、一晩を過ごす
翌日になり、すぐにクチバシティに向かう。

道中は省略、クチバシティに着いたが……そんな予感はしていたよ
クチバシティ、ジムリーダーマチスは行方不明の為、ジム戦はできない……か
お前らジムリーダーは何をしているんだ?

南からヤマブキシティに入ろうとするも、ここも通行止め
もういい加減にしてくれよ、疲れてきた。

北に向かってもハナダシティだし、東に行ってもジムの無いシオンタウン
さて、どうするか……ん? チラシか。

落ちていたチラシを拾い、軽く読んでみる
自転車屋のミラクルサイクル主催、サイクルレース?
ルールは自転車でコースを突破すればいいだけ……か。

優勝賞品は秘伝マシンと、賞金100万円か
秘伝マシンは不要だが、賞金は……別に無くても困らないか
しかし、金を持っていて損は無いし、参加ぐらいしてみるか
参加費も高が3000円程度、安いものだし負けても大した損にはならん。

さて、ルールの穴捜しでもしておくか
禁止されていない事を調べて、探してっと……
おっと、どうせだからちゃんとレース主催とかにも確認しておかないと
もしルールを破ったとか言われたら困るしな。

同時にポケモンも鍛えておくか
この辺りのポケモンも捕まえて、それにコースの把握もしておく
勝つ為には準備を怠らないものだしな。

レースは3日後、負ける要素は大会出場者のみにしておかないと
秘伝マシンは不要だから捨ててもいいし、どうせなら壊してやるか?
例えば大会出場者の目の前でとか……それはそれで楽しそうだ。

と、いう訳でこの辺りのポケモンを捕まえ尽くす
ロコン、ニャース、ガーディ、マンキー
ドードー、スリープ、カラカラぐらいかな?
まだ捕まえていなかったのはこれぐらいだし、全て捕獲する。

そして同時に鍛え始める
相変わらず同士討ちをさせ、競わせ合う
本当にこれは楽しいなぁ、見ていても。

他にも川にいたトサキントやコイキング、その付近をうろうろしていたプリンも捕獲
相変わらずポケモンは種類が多いな……全部で何種類だったかな?
俺の記憶に残っているラストは……うん、覚えてない。

目標は全員進化、まぁ俺が最初から最後まで面倒見なくてもいいだろう
コース下見の為に陸用にギャロップ、空用にモルフォン、川用にガルーラだけ連れて行く
そして自転車漕ぎ用のゴーストを残して他は解放し、それぞれ鍛錬内容を伝えてケーシィに後を任せる。

さて……最初は川、橋がかなり狭くて1人しか通れないぐらいか
馬鹿正直に橋で渡ってやる必要は無いし、安全と万全を期すなら……蒸発させるか?
いや、さすがに自然破壊は止めておくか。

決めた、あの手段で通れば問題無いだろう
後続の事も考えて邪魔もできるしな。

次は……密林か、そこを遠回りするかのどちらかだな
密林にはポケモンがうようよしているが、近道になる
よし、参加前に数匹手持ちを放っておくか
そいつらに倒させて、安全に通れば問題無い。

最後は……カビゴンかよ、こいつは卑怯だろ
捕獲するか? いや、捕獲したら障害物の意味が無くなる
別に捕獲した後、またここに置いてもいいんだが
そうして、もし俺の手持ちとバレると妨害したと言われて失格にされかねん。

仕方無い、別の手段は……なんだ、有るじゃないか
馬鹿正直に障害物を越える必要は無いんだよなぁ
大抵の奴はここで立ち往生しそうだが、単にそれは間抜けなだけか。

ゴールはシオンタウン付近か、ヤマブキシティ西口も試してみるか
この調子だとどうせ入れないんだろうけど。

ま、ヤマブキシティへはレース後でいいか
一応コースに入りそうな場所全部を確認しておくか
どうせ自転車を漕ぐのはゴーストだし。

うーん……一応全部見回ったかな?
ゴーストに指示を出し、元の場所に戻る
コースの把握もできたことだし、後は手持ちを鍛えるか。

ただ、変わらない育て方……というか、同じような育て方に飽きてきた
一応それぞれ個別に育て方を決めているとはいえ、基本的に変わらない
どこからか人間を拾って育ててみるのもいいかなぁ……
肝心の育てる人材が見つからないからどうしようも無いが。

ま、それは後で考えるとしよう
今は鍛えて、そしてレースに勝てばそれだけで十分だ
気分転換にはなるだろう……ジム戦ができない事の。

………………
…………
……

レース当日
折り畳み自転車に乗って参加し、準備をしていたんだが……

「あ」

「ん?」

声が聞こえた方を見てみると、どこかで見たような顔
赤い上着と帽子の子供……お前、帽子か
まったく、どうしてこんな場所にこいつが……

「よ、よおミズキ」

「…………」

無視して自分の準備をする
手持ちの体調は万全なのは今朝確認したし
残る問題は実際のコースを走ってからだな。

「おい、無視すんなよ!」

「…………」

「お前……だからっ!」

「黙れ、耳障りだ」

「う……」

こういう直情的な奴の扱いも慣れてる
切り捨てれば勢いは落ちるし、無視されるのが我慢できない人間だ
暫く我慢して、切り捨てれば暫く動きが止まる。

その隙を突き、俺はさっさと帽子から離れる
切り捨てられた場合、こういう性格の奴が起こす行動は大方2種類に分かれる。

1つはどうしようか悩み、動かなくなる
その代わりに次に会った時、また煩くされる可能性がとても高い
もう1つは……

「な、なんだよその言い方!
挨拶しただけじゃんか!」

「…………」

そして無視、相当苛立っているみたいだな
こいつに興味は無いからどうなろうと知った事じゃないが
ん? こいつもこのレースに参加するのか?

あー……出る気が失せるな
でもまぁ、俺が勝ったらこいつも悔しがるだろうからいいか
目の前で秘伝マシンを壊してやろうかな?

「いい加減……」

「そろそろレースが始まるぞ
準備しなくていいのか?」

「あ……いっけね!
早く準備しないと!」

まったく、所詮は子供か
感情だけに任せた行動が多すぎる上、考えているのかどうかも怪しい
人間は考えないと勿体ないぞ?

なんだかんだでレース開始前
アナウンサーというか、解説というか
とにかくルール説明をを始める。

ルールは簡単、自転車で10kmのコースを走破
そして最初にゴールした人間が優勝というもの。

自分の番号を決められ、ゼッケンを渡される
俺の番号は12番……どういう基準で決められてるんだ?

とにかく、レースが始まった
俺は適当なスピードで走る、別に優勝する必要の無い娯楽だからな
勝つ気は有るものの、負けても何一つ問題が無い。

何人かに抜かれ、時折抜く
そんな時、途中でとても細い橋が現れる
俺がする行動なんて簡単なんだがな。

「ケーシィ、“リフレクター”」

事前に言っておいたのでそれだけで通じる
ケーシィを出し、陸と陸の間に“リフレクター”で透明な橋を造る
そのまま通り、さっさと次へ進んで行く。

なお、俺に続いて“リフレクター”を越えていこうとした者も居たが
それに気付いたケーシィは“リフレクター”を消し去る
当然“リフレクター”の上を走っていた選手は落ち、ドククラゲ達の遊び相手へ……馬鹿が
他人の力で楽をしようとするからこうなるのだ、もっと考えた方がいいぞ?

人の事は言えないけどな
しかし俺は違う、他人の力で楽をしようとするんじゃない
他人を利用して楽をしようとしているんだ。

なんとかできるように頭を働かせているからできる
ただただ楽しか考えていない奴には俺の真似はできんよ。

暫く走り続け、次は密林か
手持ちを先行させ、倒すのは止めておいた
後で知られたら面倒になるからだ。

つまり……この密林を越えるのは骨が折れるという事だ
仕方無いので狩る事に決めた。

「ギャロップ、キュウコンは“ほのおのうず”
ドードリオ、オニドリルは“ドリルくちばし”
ライチュウ、ラッタは“でんこうせっか”」

炎で虫や草ポケモンを蹴散らし、直線上を破壊して道を強引に造る
そして残った奴らはライチュウとラッタが弾き飛ばす
さてと、さっさとゴールするかな。

暫く走るとカビゴンが相変わらず寝ていた
こいつをどうするかだが……馬鹿正直にここを通る必要は無い。

ケーシィを出し、再び“リフレクター”の指示を出す
再び浮いた壁を作り出し、道を造らせる
俺はその上を走り、カビゴンの横を通っていった。

さて、後はのんびりゴールを目指すか
ちょっと考えればすぐにゴールできるはずなんだがな……
ま、司会者の言葉から考えて頭の良い奴は少ないんだろう。

最後の道をのんびり走っていると、後ろから地響き?
何事かと思い、振り返ると帽子の奴がカビゴンを引き連れて……って、危なすぎる!
咄嗟にケーシィを出し、“テレポート”で進路から避ける。

帽子とカビゴンはそのまま走り去っていった
……どうやら優勝はあいつらしいな。

俺の興味は既に無くなり、さっさとレースのコースから離れる
さて、シオンタウンが近くに有ったな
そこで休んで、ヤマブキシティ西口に行くか
通れないと思うが、試して損は無い。

翌日、ヤマブキシティ西口に行くと
案の定、警備員は通してくれる気配が無かった
……次はどこに行くべきだろうか?
何故出した! どうしてあの2人を出した!
深い意味は全くありません、今後登場するかも分かりません
ちなみにシャワーズは本来持っていませんが気にしない
気にしないったら気にしない。

山脈と小手となった理由は?
ヤマト→やま→山→呼びにくいから山脈
コサブロウ→こ+ブロウ→子+(ブロウ=殴る)→小手

あの2人は今後どうなるの?
不明、また登場するかもしれませんし、もう登場しないかもしれません
ちなみに“ふきとばし”をされた後、彼らがどうなったかは考えていません。

シャワーズがフラグにしか見えない……
さて、それはどうでしょう?

カツラはどこに行ってるの?
タマムシシティのゲームコーナー地下研究所です
そこで研究をしているので現在はグレンタウンに居ません
理由は2巻16話より。

ふたご島で出会ったロケット団は誰?
ロケット団中幹部のハリーです
ここに居る理由は2巻25話にて、フリーザー捕獲の為に来ていました
なお、当然ですがまだ未発見です……多分、それとも苦戦している?

“したでなめる”の効果が怖い事に……
6巻71話のキクコの台詞より
この技を受けた場所は麻痺してしまうようです
……あの舌にはどんな成分が入ってるんでしょうかね?

キョウが留守の理由は?
1巻13、14話でシオンタワーで計画を実行中です
どちらにせよ、ジムにはあまり来ていなさそうですが……

エリカが旅行?
2巻19話にて
親衛隊(?)がエリカお嬢様はバカンスより帰られたばかりと言っています
そして現在はまだ1巻の10話辺りの時間軸なので帰ってきていません。

ヤマブキシティに入れないのは……
ゲームもですが、ヤマブキシティには現在入れません
この作品ではゲームと別理由ですが……

ミズキがこんな大会に出るかな?
本来ならあまり出ませんが、娯楽として出ました
娯楽にも妥協しないミズキは相変わらずと言うべきでしょうか?

ミズキは地力で自転車を漕いでるの?
一応そのようですが、貧弱なので遅く走っています
殆ど急がず、サイクリング気分でした
それでも上位に入れるのはレッドの遅い自転車であの順位ですから……

最終的にどうなったの?
原作通り、レッドが優勝しました
レース後、レッドはミズキを探しましたが見つからずに諦めたという裏話。
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