久しぶりの更新。おっぱいパワーの充電が完了されましたので、そろそろ執筆を再開したいと思います、おっぱい。
ところで、今更ながら、私的には典型録はどう高く見積もってもR-15に達するか達しないかぐらいなのですが、皆さまはどう思うでしょうか?
ノクターンに移った方がいいのかな?
閑話:彼の話
うららかな昼下がり。遊びに来た萃香が珍しくも昼食を作り、それが以外にも美味かったのは今から一時間程前。
神社の離れに建設された私用の部屋にて、彼は紫と幽香に腕枕を強要されながら横になっていた。
温かな日差しが静かに室内を暖める。それだけでなく、両脇に感じる、己では絶対出せない、たわわな弾力がことのほか温かい。
紫はいつもの恰好で、目にはあまりに毒な巨乳を、ぽにゅん、と彼の脇に押し付けている。
幽香に至っては、流行の洋服だというカッターシャツに赤いチェック柄の羽織物を見に纏い、彼を抱きしめて、
横腹にこれでもかと二つの砲弾を押しつけていた。砲弾を抑えるにはあまりに薄く、むしろ服越しにしか成し得ない歪な柔らかさに、彼は鼻息が荒くなるのを必死で堪えた。
片方は潰れるぐらいに強く、片方は淡く触れるように優しく。
両手でこねくり回したら、さぞ柔らかいだろうな~、でも、三回揉む頃には5回ぐらい殺されるだろうな~、とか考えているのは、ただの現実逃避。
大好物のお菓子をたらふく平らげた子供のような、にんまりと締りの無い寝顔を左右に置きながら、彼はひとつ、溜息を吐いた。
正直、拷問だ。そう思った彼は、何も間違ってはいない。今までにも何度かこんな場面はあった。
大抵は一人だが、今日みたいに二人の時もある。大抵はこちらがウトウトしていたりするときに、さりげなく腕枕の形にされている場合が多い。
それでいて、こちらが寝返りをうつまで気付かせない辺り、大妖怪の基礎能力の高さがうかがい知れる。
まあ、たまに正面から、突貫してくることもあったりする。
腕枕してくれ! とかなら、まだ可愛い。
紫や萃香なんかは頬を赤くして、遠回しに催促してくるあたり可愛げがあるし、
膝を叩くと、それはもう嬉しそうに頬を緩めて傍に寄ってくるのは男では無くても、癒されてしまうに違いない。
問題は、他の奴だ。
抱きしめろ、ていうか抱いてくれ! もう溜まりすぎ!
ムラムラしすぎで下着がべちゃべちゃだ、気持ちが悪い!
とか鼻息荒く突撃してくる鬼やら花妖怪がいるが、あれは例外中の例外だろう。
抵抗することが出来ない相手とか、無茶ぶり過ぎる。筋力的な意味でも押し倒されたら最後、抜かずの3連発になるのだから彼としては堪らない。
事の最中に永琳の顔が浮かんで離れないので、彼としては心苦しくて仕方が無いが、顔には見せない。
抵抗というわけではない。下手に表情に出すと、寝取りって最高ね、と叫ぶ花妖怪と、言葉には出さないまでも似たような顔を浮かべる鬼が鬱陶しいからだ。
最近では天狗やら河童やら、様々な妖怪が姿を見せるようになり、彼の私室には誰かがいることが多い。
今のところ、訪問回数トップは射命丸文、犬走椛、姫海棠はたての3人が争っている。
ちなみに、彼はその3人が現れたとき、速やかに姿を隠すことにしている。これは諏訪子達も進んで協力してくれるので、今のところ3人に見つかったことはない。
何故かと言えば、人伝に聞いた話で真偽の程は分からないが、今年は年頃の天狗が発情期に入っているらしく、
ちょうど3人がそのど真ん中なのであるらしく、見つかったらただでは済まないという話だ。
発情期がどういうものかいまいち想像がつかない彼ではあったが、襲撃を逃れた彼が自室へ戻ると、
衣服や布団が例外なく謎の液体で湿っぽくなっている辺り、よほど辛いものなのだろうと、彼は推測した。
どおりで、血走った眼の幽香によって、半殺しにされる天狗等をよく見かけるわけだ、と彼は自らの腰に乗って跳ねる幽香を見て思ったものだ。
いや、あるいは半殺しにされても再度押し掛けてくる三人の淫獣に戦慄するべきか。いまいち判断がつかないが、両方ともろくでもない事には変わり無い。
ハエを払うかのように薙ぎ倒す幽香に寒気を覚えないわけではない彼だが、それよりも、頬に返り血を付けたまま、蕩けるような笑みをこちらへ向けて。
「きゃ、もう、怖かった……お願い、慰めて」
と、怯えて言葉すら出せない女性の顔で擦り寄ってくることに、言葉にならない恐怖を感じていたりするのは、幽香には秘密だ。
先ほどまで気味悪いぐらいの笑顔で天狗を半殺しにしていた女と誰が思うだろうか。きっと、よほど勘の良いやつしか気づかないだろう。
話を戻そう。
天狗の発情期の話だが、つまり、彼女達3人は、雄を探しているのである。彼女達曰く、後腐れなく、周りの嫉妬を受けない相手となると、彼がちょうどいいらしい。
ついでに、アレの具合が立派だから……らしい。先日、粉を掛けたらしい雄天狗が、女怖い、女怖いと連呼し続けている姿を見かけたのに関係があるのか。
男としての矜持をこれでもかと砕かれたらしく、背中が煤けていいた。
幸いにも、発情期の最中でもある程度の分別はつくのか、紫や諏訪子など実力のある誰かが彼の傍にいるときは襲ってはこない。
なので、最近は裾の中に手を滑り込ませて来ない限り、誰かの傍にいるようにしている。
うとうと。うとうと。うとうと。
ただでさえ日差しが暖かいのに、それ以上に温かいモノが左右に二つ。興奮を通り越して安らぎを感じ始めた彼の頭は、次第に動きを止めていく。
(……眠い)
うとうと。うとうと。うとうと。
眠りに入る直前の、眠っているのか起きているのか自分でも分からない境目。色々な思考が千切れ千切れに飛んでいく。
(……そういえば)
なんとなく、本当になんとなく、それは思い浮かんだ。
(俺って、こんだけ長く生きているのに、いまだ経験人数が3人なんだよな)
アホらしい、といえばそれだけだが、この時の彼にとっては、けっこう切実な考えに思えたりするのが眠気マジック。
眠気で歯止めが無くなった思考が、次々に新たな思考を生み出していく。
(永琳と、勇儀と幽香の3人。極上の美女だから、俺的には何の不満も無いけど、こんだけ生きて3人って、男としてどうだろ。もっと積極的に行動した方がいいかもな、俺?)
諏訪子の耳に入っていればとんでもない事態になっていただろう、その言葉は、幸いな事に口に出ることは無かった。
(しかも、その3人も今まで相手から言外に促されて、あるいは押し倒されて……がパターンだったしな……それって、いわゆるヘタレってやつか?)
(けど、俺っていまだに場の流れとか、そういう空気への持って行き方とか、全然分からないからな……いざその場面になっても、何もできないで終わりそうだな)
(……おまけに事の最中でも、基本的に俺って寝ているだけだし……ていうか、体力持たないし、あいつら絶倫すぎだろ)
(諏訪子も最近俺を見る目が怪しくなってきているし、俺ってもしかして、意外とモテるのか……まさかな)
そのまさかである。何度も言うが、諏訪子の耳に入ったら最後、一週間は監禁凌辱パターンになることは想像するまでもない。
彼のアヘ顔ダブルピースなど、誰が得をするというのだろうか。
(どうせ勇儀と幽香も発情期か何かだろう。でなけりゃ、俺なんか相手にするわけないもんな……あんな美人、男どもが放っておかないわけがない)
これまた本人の耳に入ったら以下略。
(……そうだ、今度試しに俺の方から誘ってみよう。そんでもって、冗談でしたって、笑わせてもらおう。永琳には悪いけど、あいつらだって酒の席でなら笑って許してくれるだろ)
なにが試しに、なのかは彼でも分からないが、彼の中では起きたら行う決定事項として脳内に記憶し、睡魔に身をゆだねることにした。
その直後、淀んだ瞳で部屋を覗いていた祟り神によって、こっそりと口内に怪しい薬が流し込まれたことに、彼は気付かなかった。
目覚めると、傍には誰もおらず、夕日が眩しかった。一つ、大きな欠伸が零れる。
「……寝過したか?」
「いや、まだだよ」
意外な返事に目を見開いて声の方へ首を向けると、そこには、いったいどこで手に入れたのか、艶やかな着物を見に纏った勇儀が、静かに杯に口を付けていた。
「随分深く寝入っていたみたいだね……可愛い寝顔だったよ」
そう、勇儀はカラカラと笑った。目に毒だと思えるぐらいに着崩した胸元からは、零れ落ちそうな上膨らみが見える。
その豊かさがはっきりと知覚できるのと、普段の姿から来る違いのせいか、何とも言えない奇妙な色気がそこにはあった。
見れば、勇儀の傍にはいくつもの酒樽が転がっている。はたして勇儀一人で飲み干したのかは寝ていた彼には分からなかったが、夕日に照らされた勇儀の頬は、それ以上にほんのりと赤い。
杯の大きさから考えれば、長時間飲み続けているということと、かなりの量を召していることはうかがい知れた。
……うん、酒も十分進んでいるみたいだし、どうやら発情しているわけでもないから、今なら笑って許してもらえるな……あれ? 俺ってなんでこんなことしようとしているんだっけ?
考えると、途端に頭痛がしてくる。本当に寝過ぎだな、俺、と彼は思いつつも、早速勇儀に尋ねた。
「勇儀」
「ん、なんだい?」
「お前が抱きたくなった。お前を抱きたい。こっちに来てくれないか?」
「………………」
あ、これ、どう見ても失敗だ。言葉に出さなくとも、分かる事はある事を、彼は改めて思い知った。
途端に言葉を失くす勇儀。頬笑みのまま凍りついた彼女を見て、彼はお詫びした。
「すまん、冗談」
「そうか、冗談か。性質の悪い冗談だ、いますぐ犯してやるから横になれ」
「……本当にすまん。怒ったか?」
「怒ってはいないさ。火照っただけだ。いいからさっさと脱げよ、こっちはもう大変なんだから、おう早くしろよ」
「え、あ、い、いや、あの、冗談、ほんのじょう、って、ちょ、おい、脱が、脱がすな」
「大人しくしろよ、すぐに気持ち良くしてやるから」
「いや、その台詞、言う相手が」
「あ~あ、知らないよ、私は。お前がそんなこと言うから、明日の朝まで止まらないぞ」
その夜、彼は夢の中で何度も彼岸花を眺めた。およそ4回ほど鑑賞してから、彼は朝日の素晴らしさを噛みしめた。
その後、あまりにも激しい凌辱に記憶を飛ばした彼は、妙に気だるい身体に鞭打って、様子を見に来た異性の知り合いに片っ端から声を掛けた。
幽香の場合。
……勇儀同様、口にした瞬間に押し倒されて、朝まで搾り取られた。計23回。
このときは、妙に寒々しい川の畔で休んでいる夢を見た。起きた後、目覚めの挨拶ということで、口で2回絞られ、計25回。
神奈子の場合。
……口にした瞬間、頬を赤らめた軍神の拳骨が脳天に突き刺さった。
その後、初心な娘子のごとく、始終恥ずかしがりながらも、事が終わるたび、もう一回……と何度も強請られて、計5回。
蛇のように全身を絡めてくるのには参った。
諏訪子の場合。
……口にした瞬間、鼻血を噴き出してダウンするも、即座に復活し、妙に手なれた様子で布団に引きずり込まれる。計13回。
しゃぶり方が半端ではなく、8回絞られて、計21回。しまった、タイミングを逃した、の言葉の意味は彼には分からない。
萃香の場合。
……神奈子同様、始終恥ずかしがり、行為の最中、常に口を手でふさいで声を出そうとはしなかった。
抱っこされた状態でされるのが良かったのか、終盤では小さいながらも、はっきりと喘いでくれた。計7回。
紫と藍の場合。
……紫へ問うた瞬間、顔を赤らめながらも、首を傾げられる。会話がかみ合わない二人を見て、事態を察した紫の従者である八雲藍は、耳打ちして真相を打ち明ける。
その後、男女が布団に入ることが性行為であると思っていた紫のカルチャーショックを他所に、手本を見せますという事で、藍が先行。
その後、石像のように固まった紫を藍と二人でほぐしながら、なんとか1回。きっと今頃、コウノトリが赤ちゃんを運んでいるわね、と零す紫に藍が現実を教えて、その日は終了。
美鈴……いいですよ、と軽い返事と共に、押し倒される。だが、夕焼けよりも赤い頬には冷静さは微塵も感じられず、少しでも想定外のことがあると途端に停止。
その後、にへらにへら締りの無い笑顔で、計3回。小さな頃よりも四肢は肉付き、女としての色香を見せ始めていることを、彼は身を持って体感した。
以外や以外、お尻の感度が常人よりも発達しており、前よりも後ろにハマったようだった。
ナズーリン……こちらから何か言う前に、探し物はここにあったようだね、という言葉と共に股間に吸いついて離れず、先ず2回絞られる。
もっぱら後ろからの方がよいらしく、圧し掛かるようにガツガツ責められるのが弱い。結局こちらの腰が抜けても離れようとせず、計15回。
にとり……みんなには内緒だよ、とのことで、穴にも躊躇なく舌を突っ込んでくる献身さ。
対面でやられるのがいいらしく、そこらへんは大雑把なのか、興味本位で色々な姿勢を取ろうとする。以外とむっちりとした腰回りで、力強い腰つき。計8回。
彼は目を見開いた。起き上がって、辺りを見回す。見慣れた家具は、ひっそりと闇の中に消え、よく見えない。
周囲を見回しても、幽香と紫の姿は見えない。寝巻に変わった衣服と、身体を包む布団を見て、彼は事の顛末を悟った。
同時に、今しがたの自分は、寝ていたという事を思い出した。
「……え、全部……夢?」
そのことに思い至った彼は、あまりの罪悪感と羞恥に、その場で自害したくなった。いくら夢とはいえ、自分を慕ってくれている異性に、ああも無節操に手を出すのはどうだろうか。
抱え込みそうになる頭をどうにか持ち上げ……て、彼は枕の隣に置かれた紙を見て、戦慄した。
なにせ、そこに書き込まれているのは、自分が今しがた見ていた夢の内容が簡潔に書かれていたからだ。思わず紙を丸めて胸元に押し込んでしまったのは、仕方が無いだろう。
慌てて下腹部を確認するも、濡れた様子も無ければ使用した形跡もない。いつもの息子がそこにあった。
「……寝よう、そうだ、これも夢だ、ははは……」
虚ろな笑みで布団にもぐりこむ彼。その様子を、ジッと見つめる幾重の視線に、彼は終ぞ気付くことは無かった。
まあ、今回の話ぐらいなら、高く見てもR-12ぐらいかな。
私的にはR-10ぐらいのレベルだと思っております。
おっぱいの単語がひとつ出ると共に、-1の計算方式です。
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